【TRN Conch レビュー】ボーカルが美しく響く、価格破壊超絶コスパイヤホン。これはすごい。

5.0
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TRNのTwitterの応募企画で当たった。
わぁい。

当たったのは嬉しいけど、どうせ当たったイヤホンだし。
まぁ抽選に出すようなイヤホンなのでお察しなヤツでしょう。
そう思っていた。

ところがどすこい、素晴らしいクオリティのイヤホンだったのでテンション爆上がり。
ということで今回は、TRN Conchのレビューをしていこうと思う。

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TRN Conch の基本データ

TRN について

TRNとは、2017年に設立された中国のオーディオメーカーだ。
基本的にはイヤホンを中心に展開が行われているが、ケーブルやBluetoothモジュールも積極的な展開を行っており勢いがある印象。
弊ブログでも昔に同製品を扱ったことがある。

比較的安価な価格帯で提供されているが、どれもビルドクオリティが高くコスパが良いと個人的に思っている。
中華オーディオファンの間ではポピュラーな部類に入ると言っていいぐらいにはネット上では見かけるものであり、それなりに実力のあるブランドであるように思える。
そして実はこのTRN、CCAと同じくKZの姉妹ブランドである、という真偽の定かではない情報がある。
ソースが確かではないので情報求む。

KZ
「KZ」の記事一覧です。

TRNの公式サイトはココより参照可能。

TRN Conch について

TRN Conchは、2023年11月に発売された1DDイヤホンである。

10mmデュアル磁気回路DLCダイヤモンド炭素振動板ダイナミックドライバーを搭載し、亜鉛合金製ハウジングの筐体で仕上げられている。
3種類のチューニング・フィルターを備えたうえ、2.5/3.5/4.4 mmの交換可能プラグ設計を採用。
これら1万円超えイヤホンと同等の装備を備えて、4000円付近という価格で展開されている。
為替レートのソレ次第では3000円台で購入可能となる超コスパイヤホンだ。

スペック的にはシンプルな構成ながらも、巻き貝を彷彿とさせる個性的な筐体デザインを有し、且つバランス接続対応の交換可能プラグへも対応しているとは中々の気合の入れようではないか。
さてその実力は如何に。

TRN Conch の外観

外箱から。
貝が転がる海底から水面を見上げるようなイメージ。
やっぱり巻き貝なんやなって。

後ろ。
「私達の青い地球を大切に、海の声を聴いて。その色彩を失わないように。」
みたいな事が書いてある。

外箱をとるとこのように。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSCF1677-1024x683.jpg

とてもしっかりとした箱と梱包。
4000円クラスの梱包ではないよなぁ…。
普通に万超えのイヤホンと同等のソレだ。

内容物は上記。

多様なイヤピがデフォで用意されている。
ウレタンまで入ってた。

MOONDROP 清泉に似たイヤピも入っていたが別のもの。

形状や配色、短いノズルなどがほぼ一致しているが厚さが少し異なる。
TRN Tips…?にしては形状が山なりではないので違うかも。

ケースの中にはケーブル類。

ケーブルのほか、チューニング・フィルターと、2.5/3.5/4.4 mmの交換可能プラグが入っている。
本当に潤沢な装備だぁ。

ピカピカキラキラ、個性的なフォルムで見ていて楽しい。
ピンを下にして置くとカタツムリのよう。(写真4枚目)

体重測定。8.5gを測定。
金属筐体故のずっしり感がある。
この辺も安っぽさがまるで無くて良き。

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TRN Conch の良いところ

クリアでメリハリのある音が気持ち良い。

音色傾向は寒色系ではあるが、それなりに太さがあり全体のバランスは非常に良い。
Amazonレビューでは「低音が不足気味」なんて記載を見かけるが、筆者的には全然そんなことは感じず必要十分な出力ができていると感じる。

特筆すべきは中高音域のディティールの良さだ。
ボーカル域がとても繊細に奏でられており解像度が一際高く、見通しがよく気持ちが良い。
楽器のキレも粒立ちよく描かれるためサクサクとした小気味良い音を楽しむ事ができる。
一方で、前述したように必要十分なベースがあるために、中高音域だけが強調されることも無く過不足を感じることはない。
そのため「ボーカル特化」と極端な評価には落ちず、全体的に優れた出力でありメリハリのある楽しいイヤホンと称する事ができるだろう。

これが4000円クラスとは大変に驚き。
個人的には価格破壊イヤホン「MOONDROP 竹-CHU II 」と同等のレベルを持つと思っている。

あちらは低域強めであり、こちらは高域強めなので、良い棲み分けになっているハズ。

オプション潤沢

まさか4000円クラスで換装式チューニングフィルター/プラグを採用してくるとは思わなかった。
品質としても確かなものであり、しっかりとゲイン確保ができるものであるし出力傾向も変わるものであったのだからこれまた驚きである。

ケーブル・プラグに関しては本当に品質がよく、他製品に流用しても全然楽しむことができるポテンシャルがある。
おまけによくあるビニール感マシマシの細~いケーブルではないので安心感がある。

ただし、チューニングフィルターについては、うーん。
赤は低域増し、青は高域増しのフィルターとなっているようだが、個人的にはどちらも本機の良さを活かせているようには思えない。

赤の場合は若干の低域をプラスしてくれるが、本機の良さであるボーカル域のクリアさがかなり目減りする印象がある。
低域のプラスを加味しても、この特徴は受け入れがたいものだ。

また青の場合は全体的なキレが更にしっかりとし、全体的に粒立ちが良くなるので好印象ではあったが、タ行が刺さるようになるという珍しい音質傾向になる。
サ行が刺さることはいくつかのイヤホンであったが、タ行は初めてだぁ。。

まぁ音の好き好きは十人十色。
この価格でここまで遊べるのは素晴らしいと言わざるを得ない。

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TRN Conch の残念なところ

無い。すごい。これはすごい。
いやーレベル高いなぁコレ。

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TRN Conch の総評

ボーカルが美しく響く、価格破壊超絶コスパイヤホン。
これはすごい。

本ブログでは大変珍しい「手放しに絶賛できるイヤホン」となる。
何も文句言わなかったのは…去年8月にレビューしたDunu Kima以来か。

そのぐらいに本機には欠点がない。
デザイン・音質・アンボックス体験・オプション、それら全てに価格以上の満足度があり、どれも期待値以上の驚きを与えてくれた。
大変魅力的でおすすめできるイヤホンと評価できるだろう。

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