【Shanling UP4 レビュー】一ヶ月以上使用し続けたリアルな感想

正直言ってTWSは音が良くない。
TWSでHi-Fiを楽しむというのはかなり無理がある。
そんな現状、Bluetoothレシーバーがじわりじわりと存在感を出している。
ELECOMやSONY、Audio-technica等、実はいろんな企業が作っているが、今盛り上がりまくってるお隣中国から音質重視の製品がいくつか発表されている。

今回はその中の一つである、Shanling UP4を紹介しようと思う。
自分は発売と同時に注文し、半年程度メイン機として使い続けている。
ここでは、リアルな感想を述べていこうと思う。

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Shanling UP4 の概要

スペック

まずは製品概要から。公式HPより。

対応コーデックHWA(LHDC)/LDAC/aptX HD/aptX LL/aptX/AAC/SBC
BTチップCSR8675
DACチップESS Sabre ES9218P ×2
Bluetooth5.0
対応端子3.5mmイヤホンジャック
2.5mm バランス端子
USB Type-C (USB DAC機能搭載)
寸法・重量60×36×13.5mm, 37g
バッテリー550mAh
その他CVCノイズキャンセリング
NFC対応

上記の通り、対応コーデックも豊富でDACも2基搭載とかなりのハイスペック。
2.5mmのバランス接続にも対応しており、オーディオファン向けにも配慮がある。

外観

手のひらに収まるサイズ
USBTypeCでUSBDAC機能がある
サイズ比較。左はXiaomi Mi 9T Pro

音質

明るく繊細な音を出してくれる、低音は引き締まっているが少し広がりが少ないかな?といった印象。
ただ間違いなくスマホ直挿しよりは、解像度や奥行きの向上を感じることができるため、単純な音質向上を目的とした選択肢の一つにはなり得る実力がある。

FLAC接続とSBC接続を聴き比べてみると、そんなに差は無い印象。
若干SBCのほうが高域がザラつく感じがするが、聞くに堪えないということもなく、完全に好みの問題と思える。
後述する理由より、電池持ちを優先するならばSBC接続での運用もアリだ。

また、本機種にはUSB DAC機能があるのだが、これがとにかく優秀で、Bluetooth接続時よりも明瞭感が上がり、パワーも増えてキラキラと元気に鳴らしてくれる。
本体も小さいことも相まって、ノートパソコンとShanling UP4を持ち歩けばどこでも心地よい音楽体験が可能になるだろう。

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Shanling UP4 の魅力

既存イヤホン資産を手軽に高音質・無線化

Shanling UP4 の魅力とか書いたけど、大体のBluetoothレシーバーに当てはまること。

TWSはその構造上、小さなイヤホンシェル内部にモジュール類を詰め込むために音質を向上させるための機構を省かざるを得ず、どうしても高音質化は望めない(kz e10 という化け物を除く)が、Shanling UP4自身にバッテリーやらBluetoothモジュールやらが詰め込まれているため、既存のイヤホン資産を手軽に無線環境に流用することができる。
それに伴い、お気に入りのイヤホン自身の音質も持ち越し可能だ。

HWA(LHDC)/LDACに対応していることが何よりも重要で、ハイレゾ音源もほぼ劣化なく転送できるのがありがたい。

Shanling UP4 にはケースが付属しており、外側にクリップが付いている。
このクリップで鞄やポケットにでも引っ掛けて使用する形になる。
スマホとペアリングをしたらどこかに引っ掛けて、スマホから音を出せば Shanling UP4 を経由してイヤホンから音が出てくれる。
スマホから飛び出たイヤホンケーブルを振り回す煩わしさから開放されるというわけだ。

マルチファンクションホイールが使いやすい

Shanling UP4 はほぼすべての操作を真横のホイールスイッチで操作が可能だ。
クリックで再生/停止、ダブルクリックで次の曲、といった操作をこれ一つが担っている。

音量調節も勿論ホイールで操作可能であり、ホイール故にスマホよりも微細な音量調節が可能。
スマホの場合に良くある「なんでこの音量とこの音量の中間が無いんだよ!」という現象から開放されたのは自分の中で最も価値がある。

サブスクリプションサービス主流・SNSの今にピッタリ

YouTubeを始めとした動画サイトを始め、YouTube music、Spotify、Amazon musicなどの音楽サブスクリプションサービスも随分と普及してきた。

Amazon music HD以外のサービスはハイレゾは配信していないため、サブスクリプションサービスを主流に使用するのであればわざわざ高級DAPを別持ちする意味もあまりなく、スマホだけで十分だ。

そこでこのShanling UP4が役に立つ。DACチップが2つもあることで普通のスマホにイヤホン直挿しよりも、かつTWSよりも音質が良いというのはとても魅力だ。

最近はTwitterをはじめとしたSNSでも動画・音楽を公開する人たちちは沢山存在し、常にそれらに触れ合う状況が発生している。
もし音楽プレーヤーをスマホとは別に使用していた場合、イヤホンの差し替えやペアリングのやり直しといった手間が発生するが、スマホを元々メインプレーヤとして使用していればアプリ切り替えで済む話だ。

YouTubeからYouTube music、そしてSNSの動画・音楽へのシームレスな切り替えを高音質で。このスマートな体験を一度経験してしまうと、もう戻れない。

発売日にAliで注文したらお礼カードが付いてきた
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Shanling UP4 の残念なところ

とまあここまで魅力を書いてきたが、ここからは1ヶ月以上メインで使用してきた中で微妙だなと思った部分の紹介。

どこに装備すれば…?

上記に記載した通り、製品としてはクリップでどこかに装備することを想定しているのだろうが、そのクリップがとにかく貧弱。
鞄の紐などにつければ滑り落ちてくるし、上着のポケットに挟んでもぽろりと取れる。
ジーパンのように真上に向けて空いたポケットであれば固定はできるだろうが、逆に言えばそういうとこしか合わない

であればどこにいくか、というと、結局は“ポケットの中”に収まることになる。
結局ポケットを一つShanling UP4が専有することになり、DAP別持ちと変わらない状況になってしまう。
だったら高音質DAP別持ちでよくね?と思うこともある。

音が揺れる

これはファームウェアv1.1のアップデートで修正された。
ただ購入当初は音が揺れていた。
具体的にいうと音量が細かくすっごい速度で上下する感じに近い。
LDAC接続時のみに発生していた障害であり、公式からのアナウンスもなかったため公式がこの障害を把握していたかも不明。
ともかく、購入後はすぐにファームアップデートを推奨したい。
ファームの場所はここ

2020/3/14 上記公式サイトのDL先が無くなってる。
というか、公式ホームページからShanling UP4自体の存在が消えている。
現時点でのファームウェア公開先(一時的?)はこちら


2020/4/2 公式ファームウェアが復活。V1.2.3が公開。
ここで記載した不満点が微妙に改善された。

音量がリセットされる

Shanling UP4 を起動するたびに前回の音量を忘れて初期値に戻る。
そしてその初期値がかなり小さい。
使用するたびに音量をもとに戻す作業はスマートではない…。

2020/8/24 V1.3.0が公開。
この問題が修正された。
音量をキープする設定が追加され、前回の音量レベルを維持することが可能に。

【Shanling UP4 レビュー3】ファームウェアV1.3.0が来てたので更新。あの謎仕様が遂に改善された模様。
本ブログで度々取り上げているShanling UP4にファームウェアV1.3.0がやってきた。 更新内容は軽微なものであるため特筆するようなこともないのだが、 以下のように逐一やってきたのでせっかくだから更新してみた感想などでも...

バッテリーがそんな持たない

公式HPによるとバランス接続は10時間もつとある。
が、自分の手元のやつは7時間程度しか持たない。
おそらくこの10時間はSBC接続時の計測であると考えられ、LDAC接続で使用している環境時の計測ではないのだろう。
LDAC接続で3時間程度使用するとスマホ上の Shanling UP4 のバッテリーが半分で表示されるので、ちょっと落ち着かないことになる。

なんだかんだいって、結局は有線であり無線端末

有線故に、音は良い。 有線故に、ケーブルが体に纏わり付く。
結局はTWSの快適さを凌駕することはできない。
スマホ直挿しよりは遥かに快適だけどね。

そして無線であるが故に、高音質DAP直挿しよりも音質が劣る。
上述したとおり、ポケット一つを専有するのであれば高音質DAP直挿しで音楽鑑賞に専念したほうが満足度は上がるのかもしれない。

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Shanling UP4 の総評

お気に入りのイヤホンがある人は必須アイテム。それ以外の人には刺さらないかも。

TWSの音質に満足できない人、よりスマートな体験を経験をしたい人、スマホに有線イヤホン直挿しをしている人、高音質DAPを所持していない人にはおすすめ。確実に満足行く買い物になると思う。

それから、このイヤホンじゃないと駄目!というぐらい気に入っているイヤホンがある人ならば、本機の購入は必須。
自分は以下記事でも記載している通り、めちゃくちゃお気に入りの組み合わせのイヤホンがあり、これがそのままワイヤレス環境に持ち越せるという最高のメリットを重視し、Shanling UP4をメイン機に採用している。

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高音質DAPを既に持っているのならば、特別買う必要はないだろう。
なぜなら音質は所詮Bluetooth故に劣るし、結局DAPと同じポケットに居座ることになるから。
まぁそもそも音質重視の人であれば視野にすら入っていないだろうけど。
また、当然だがTWSで満足しているのならば買う必要はない。なぜならTWS以上の経験を得ることはできないから。

サブスクリプションサービスに対応した高音質DAPも(やっと)増え始めたので、そっちを買うのも良いかもしれない。個人的には同社Shanling M6なんかをお勧めしたい。

なんにせよ、これからBluetoothデビューをするのであれば、何万もするTWSを買うよりはShanling UP4からにしたほうが、後悔しないかも。
Shanling UP4の他、同等性能を持ったFiiO BTR5や、安価でバランス接続がないShanling UP2、FiiO BTR3なども存在するのでチェックしてみてはいかがだろうか。

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