【TRN BT20s PRO レビュー】手持ちのイヤホンを音質そのままに無線化できる!機能も十分で最高だわ。

4.5
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もっと早く買っておけばよかった。
2021年早々に、ベストバイな商品に出会ってしまった。

自分は以前にKZ HD Bluetoothケーブルという商品を購入している。
経緯としては「KZイヤホン、無線化しよ?」という公式の甘い囁きに哀れにも乗ってしまったから。
本ブログでも度々登場し、その度にウンコと評されているこの商品のレビュー記事は以下を参照。

【KZ HD Bluetoothケーブル レビュー】KZイヤフォンを無線化できる。しかし、何もかもが微妙。
中華イヤフォンの中でも有名なKZ。現在自分はここの「KZ ZSX」をメインで使用している。自分は今まで数多くの、数万円するイヤホンを使用してきたのだけれども、こいつが我が家に来てからは、それらが全てサブ機に成り下がった。 高音から低音まで幅...

そんなこともあり、イヤホンの無線モジュールというのは良いイメージが無い。
とにかくパワー不足で貧弱な音圧、それに伴いスカスカな音質なんでしょう、と。

今回は、そんな負のイメージを見事に覆してくれた、ありがてえBluetooth無線モジュールであるTRN BT20s PROを紹介しようと思う。

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TRN BT20s PRO の基本データ

TRNについて

TRNとは、2017年に設立された中国のオーディオメーカーだ。
基本的にはイヤホンを中心に展開が行われているが、ケーブルやBluetoothモジュールも積極的な展開を行っており勢いがある印象。

比較的安価な価格帯で提供されているが、どれもビルドクオリティが高くコスパが良いと個人的に思っている。
中華オーディオファンの間ではポピュラーな部類に入ると言っていいぐらいにはネット上では見かけるものであり、それなりに実力のあるブランドであるように思える。
そして実はこのTRN、CCAと同じくKZの姉妹ブランドである、という真偽の定かではない情報がある。
ソースが確かではないので情報求む。

【CCA CX10 レビュー】TWSで4BA+1DDのハイブリッドイヤホンの実力は如何に。音圧の暴力でお耳壊れりゅ
KZ Z3が全然出ない。 KZ official storeからも情報無いなった。 これもう出ないやつだ。 TWSで2BA+1DDというハイブリッド構成で、「XUN」ユニットを搭載するであろうKZ Z3。 とても期待してたのに、なんか無かっ...

TRNの公式サイトはココより参照可能。

TRN BT20s PRO について

気を取り直して本体を見ていこうか。

本機はBluetoothイヤホンモジュールである。
様々なケーブル換装式イヤホンを、本機を用いる事で無線化することができる。

本機は以下画像のように、Bluetooth受信・バッテリー部分、ケーブル接続部分とアタッチメント式になっており、使用イヤホンに合わせて換装することによって様々なコネクタのイヤホンを使用することができるようになっている。

使用できるコネクタは以下の通り。

  • 0.75mm2pin-S端子(0.78mm2pin-S端子)
  • 0.75mm2pin端
  • 0.78mm2pin端子
  • MMCX端子

おおよそほとんどの“新しめのイヤホン”に対応していると言っていいだろう。
何がどれだかわかんねぇ…って人は、頑張って調べような!

こんな色々気が利く本機の基本スペックは以下の通り。

TRN BT20s PRO
Bluetooth規格5.0
SoCQCC3020
バッテリー
筐体/ケース
80mAh/ 700mAh
充電時間
筐体/ケース
1.5H/ 2.5-3H
充電端子Type-C
操作方法物理ボタン
対応コーデックAPTX、AAC、SBC
防水等級防水ナノコーティング
連続再生時間
筐体+ケース
9H+64H
待機時間
筐体+ケース
180H+720H

防水加工が「ナノコーティング」としか情報がなく、 IPX何相当なのか不明。
Redmi Note 9Sとかもそうだったけど、撥水ナノコーティングってどこまで信用できるかわからんのよなぁ。
故に、水場での注意が必要かもしれない。

【Redmi Note 9S・Mi Note 10 Lite レビュー】今をトキメク2機種を比較レビュー。なんだか意外な結果になってしまったぞ。
以下でもちょっと触れたが、今をトキメク格安良質端末である、 Redmi Note 9SとMi Note 10 Liteの両方を入手した。 最近のスマホはどれも必要十分以上の性能を持っているので、レビューしようにも 結局カメラの性能の話に落ち...

TWSと異なり、バッテリー部分がドライバとは異なる箇所に配置できているため容量がそれなりにある様子。
(まぁNUARL N6 ProはTWSであるりながら9時間以上再生できるけど)
ケースと組み合わせれば毎日それなりに使用しても1週間は持ちそうだ。

TRN BT20s PRO の外観

外箱はこの通りの、可もなく不可もない中華な品質。
ところどころ凹んでるのはAliexpressの愛だから気にしてはいけない。

開けるとこんな感じ。うーん安っぽい梱包!

取り出して開けたところ。
ケースの手触りはフェイクレザーであるが、なんかこうウレタンっぽさを感じる。

充電部分はさすがに硬質であるが、上部の蓋部分は簡単に凹みそうな強度だ。
だがしかし、ケースや筐体には安っぽさは感じない。

本体部分には絶縁テープがはられており、充電がされないようになっていた。
剥がすと本体の充電インジゲータが反応するようになる。

本体は見てわかるようにプラスチック。
コネクタ部分はゴムであり、容易に湾曲が可能。
スイッチ部分はつや消しマット加工された金属となっており、とてもクリッキーな感触。

上部のポケットにはType-Cケーブルが入っている。使わないし要らない。

KZ ZAXを装着したところ。
収まりよく、強度も良い。終身名誉ウンコケーブルとは雲泥の差だ。

配色的に少しよろしくはないが、どうせ受信機部分は耳介部分に隠れるので問題にならない。

恒例の体重測定だ。

本体は8.2g、ケース単体は75g、全部込みで91.3gという測定結果になった。
計算が少し合わないが、まぁ誤差だ誤差。参考に捉えて欲しい。

大きさはそれなりにあるものの、100gいかない程度であるためとても軽いという印象を受ける。
TWSのようにポケットに入れて、ということはできないにせよ、持ち運びは容易と言えるだろう。

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TRN BT20s PRO の良いところ

音が良い!

これ。もうこれ。最強コレ。

バランスケーブル出力に比べるとやはり解像度が劣るが、全然許容できるレベル。
良いイヤホンに接続すれば、そのポテンシャルをそのままに無線化することができるといえるだろう。

TWSは小さくコンパクトがコンセプトであり、筐体内にドライバとバッテリー、Bluetooth受信機等が入るために音質とトレードオフに成りがちな傾向がある。
しかし本機を使用する事でそれら無線化に必要な部分を外部委託するため、音質の減衰が発生為難いのだ。

aptxHDにまで対応しているに関わらずの終身名誉会長ウンコケーブル伯爵といった例外はあるにせよ、良い製品を選択すればこのように理論的な結果をもたらしてくれるという事を改めて教えてくれた。
ありがとうTRN BT20s PRO。フォーエバーTRN BT20s PRO。

市場を探してみると、本機の他にfiioやiBasso等が似た製品を出しているが、恐らく本機が最も新しく、汎用性が高い。
音の傾向は恐らく使用するイヤホンに依存するものであるので、どうせなら汎用性が高い本機はとてもおすすめできるといえるだろう。。

バッテリーが凄い保つ

恐らく公表値11時間のNUARL N6 Proより保つ。
なぜなら6時間使用してもバッテリがー4分の1しか減ってなかったから。

バッテリーを外部委託する構成上、当然といえば当然なのだけれど、かなり予想外だった。
本機の底が見えないため、いつか全力で使用した結果を測定したいところである。

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TRN BT20s PRO の残念なところ

ケースに入らない

本機は本機のみを収納することを想定した作りとなっている。

どういうことかというと、本機にイヤホンを装着した状態でケースに収納すると、イヤホンによってはケースを閉じることができない可能性があるのだ。

本機にイヤホンを装着した状態でケースに収納した状態。
見てわかるように、イヤホン自体を格納するスペースが用意されていないために上にせり出してしまう。

付属のType-Cケーブルを排除すれば収納は可能だが、場合によってはそれでも閉まらない可能性がある。
ポケットにイヤホンを取り出して個別に格納するのも手ではあるが、手間が発生するのであまりやりたくはないな。
また、イヤホンの筐体はレジンで作られている場合が多いため、頻繁な取り外しは筐体を痛める可能性もある。
故に、装着したまま格納したいところではあるが、どうにも本機は難しい様子だ。

FOSTEX TM2とかの高級端末だと、ケースがクソでかい分イヤホンを装着したまま収納できるみたいだけどね。

…ところで君、もしかしてラミアスの剣とか持ってたりしない?

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イヤホンによっては耳に合わないかも

本機はこのように大柄な形状をしている。
コネクタが耳介をまわってイヤホンに接続される形になるため、どうしても耳の形状やイヤホン形状の合う合わないが発生する

上記に記載したようなKZ DQ6は、自分の耳には合わなかった。
耳にフィットするところより、少し浮く形で装着されてしまう。
そのためイヤーピースを変えるなどして工夫を行う必要が発生する。

対して、KZ ZAXはフィットしたりするため正直良くわからん。
ここは千差万別十人十色と言わざるを得ない。運ゲーですわ。

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物理スイッチがクリッキーすぎる

上記外観でも触れた物理スイッチ。
とてもクリッキーで押しやすく解かりやすいのだが、クリッキー過ぎる。

カチッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ってなる。マジでなる。耳の後ろにいるものだから凄い響く。
なんだったら頭蓋骨に響く。骨伝導凄い。歯が浮く。

オラァ!!!っていうぐらい自己主張が強いスイッチ感。
感度3000倍!君は耐えられるか!?

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TRN BT20s PRO の総評

纏めると、以下の通り。

・音質の劣化が少なく無線化ができる。
・バッテリー保ちが半端じゃない。
・筐体自体には安っぽさがない。

・イヤホンとの相性がある。
・スイッチの自己主張がすごい。

ってな感じ。

イヤホンによっては耳に合わなかったり、装着した状態だとケースが閉まらなかったりするけど、それは工夫でカバーできるレベルであり欠点ではない。
クリッキー感はちょっと人を選ぶかな…。自分は面白く感じるけどね。

総じて不満感は無く、大変満足度が高い。
本機のせいで家のTWSの出番がかなり減ってしまったという弊害が発生しているが、TWSにはTWSの良さ、例えば小さく持ち運びやすい、といった代えがたい利点があるので、何れ適材適所な仕事が割り当てられることだろうよ。

ともかく、TRN BT20s PROはとってもおすすめ。
イヤホンいっぱい持ってる人はマストバイだ。

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