【TANCHJIM SPACE レビュー】見た目ヨシ!の扱いやすいポータブル USBDAC。

4.0
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本ブログ初登場のポータブル USBDACの記事となる。

筆者は何だかんだ言いつつもShanling UP5を現役で利用しており、何かと面倒な有線イヤホン環境をストレス無く運用できるようにしている。
そのためUSBDACを導入するつもりは到底無かったのだけど、浅野てんきちゃんがどうしてもって言うから…。

ということで、益々信心が深まってきた限界筆者がTANCHJIM SPACEをレビューしようと思う。

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TANCHJIM SPACE の基本データ

TANCHJIM について

TANCHJIMは中国(おそらく深セン)を拠点とした、2015年~17年頃に設立されたオーディオブランドだ。
兎にも角にもブランドキャラの浅野てんきちゃんが可愛い。
詳細はTANCHJIM OLAの記事を参照して欲しい。

TANCHJIM SPACE について

TANCHJIM SPACEは、2023年3月に発売されたポータブル USBDACである。

USB Type-C接続の3.5mmステレオ、4.4mmバランス出力に対応したUSBDACであり、USB給電(バスパワー)に対応したポータブルモデルとなっている。
2つの「CS43131」チップを搭載し左右チャンネルを個別にデコードする事が可能、この機構により原音に忠実で圧倒的なダイナミックレンジサウンドを出力することが可能とのこと。
航空機グレードのアルミニウム製CNCハウジングを採用した筺体はシンプル且つスタイリッシュなデザインであり、中の基盤をチラ見せするエロさ粋な計らいが魅力的。

本ブログで扱ってきたTANCHJIM製品の例に漏れず、本機のレビューは執筆時点であまり確認できておらず、あまり注目度は高くない印象を受ける。

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TANCHJIM SPACE の外観

まずはいつもの通り外箱から。
ああ、いつものミドルクラス製品でお馴染みのすごい硬派なデザイン。
浅野てんきちゃんいない…どこ?

ご安心ください、いつも通りポストカードで補給されます
…ってあれ?

ZEROちゃんと一緒じゃねーか!!
クソっ!!!!やられた!!!!!!!

…気を取り直して内箱。
いつもの内箱。

開けていくとこの通り。

中身はこの通り。

説明書は日本語もあり。
まぁ読まなくても解るレベルの内容。

オプション品はこの通り。
OTGケーブルと変換プラグが付属する。
これらも本体とデザインが統一されておりとてもスタイリッシュ。

本体はこのように。
美しく加工されたアルミ筐体に、中の基盤を覗ける窓が設けられている。
この基盤中央部はLEDになっており、スマホ接続時に青で点滅する。
あくまで接続時に一回点滅するのみであり、継続して光るものではない。

方側面にはボリュームキーを装備。
3.5mmステレオ出力と4.4mmバランス出力端子は同一方向に装備。

体重測定結果は19.5gを計測。
コンパクトなサイズ感と重さなのでカジュアルに持ち歩ける印象。

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TANCHJIM SPACE の良いところ

デザインよし

他社ポータブル USBDACはとてもシンプルなデザインのものが多く、言ってしまえば”ただの棒”のようなモノが大半だ。
一方で本機は近未来的なデザインであり、SPACEの名前からも察する通り何かの宇宙船を彷彿とさせるものとなっている。
特徴的な小窓は基盤を魅力的に映すものであり、所有欲・ガジェ欲を刺激してくる。

銀色の筺体はサラスベ感があり、手触りも上等だ。
サイドに配置されたボリュームキーもまたデザインがよろしく、全体のバランスを崩すこと無く馴染んでおり、操作性も良い。

一方で、窓側には丸みがなくエッジが立っており、傷つきやすそう/傷つけやすそうなものとなっているが、まぁデザイン重視と考えれば全然許容ができるものではある。
イヤホンと一緒に収納した場合、この角でイヤホンに穴を空けそうなので注意は必要かも。

似たようなデザインである、同社製品のTANCHJIM KARAと並べてみるといい感じ。
お互い基盤を見せつけるドスケベデザインであるため、親和性が高く美しい。

パワー十分。ノイズもなくクリアな音質。

TANCHJIM KARAのような駆動力が必要なイヤホンも十分に鳴らすことが可能。
ボリュームキーが本体にも備わっているため、接続機器側(スマホなど)での音量不足を補うことが可能だ。

当然のことながらステレオプラグ直挿し環境よりも情報量の多い出力を楽しむ事ができ、且つ環境ノイズなども乗りにくくなる。
本機からのホワイトノイズなども一切ないので、直挿し環境よりも断然高品質なリスニング環境が、かなり手軽に構築することができるのは中々に便利といったところ。

音の傾向はややウォームよりであるが、誇張の少ないバランスの取れたものであり、イヤホンや楽曲を選ばない癖の無さがある。
解像度や粒感は直挿しよりは断然良いが、バチバチに高まるといったことはない。
高音の伸びが~であるとか、低音の締りが~であるとかの特筆するところも無く、純粋に”今使用しているイヤホンの良いところを伸ばす”という役割として運用が期待できる。

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TANCHJIM SPACE の残念なところ

特になし。

…であるが、筆者はどうやらポータブル USBDACとの相性があまり良くない様子。
というのも、スマホからでろーんとUSBDACを垂らしつつ、そこから更に重めのケーブルとイヤホンを繋げて運用する、というのが煩わしく感じるのだ。
スマホを取り出して使用する度にUSBDACとケーブルを振り回すことになるのは正直邪魔であるし、なんならバスパワータイプなのでスマホのバッテリーの消耗も早くなってしまうというデメリットもある。

或いは他のポータブルプレイヤーの出力に本機をかませるという運用もあるだろうが、正直出先でそんなガジェット団子を持ち歩きたくないと言うのが本音。

Shanling UPシリーズのようなBluetooth ワイヤレスレシーバを利用し、音源をアンプに飛ばして曲を楽しむという方が、筆者の運用には合っている。
Bluetooth ワイヤレスレシーバよりもかなりカジュアルな運用ができるのがポータブル USBDACの利点ではあるが、このように好みが分かれるので注意が必要だ。

そういえば新規の浅野てんきちゃんの描き下ろしが確認できなかったな…。
マイナスポイントでかいですよこれは。

公式HPでは違うようにみえるんだけど…。間違われた?

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TANCHJIM SPACE の総評

かっこよくて扱いやすいポータブル USBDAC。
純粋な音質向上が期待できるが、特筆するようなところは無し。

コンパクトで扱いやすく見た目もよくて簡単に音質アップが見込めるデバイス、という機動力の高さは中々に優秀。
カジュアルに音楽を楽しみたい人におすすめできるUSBDACだと感じた。

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