【qdc SUPERIOR レビュー】見た目は最高!音は普通!でも見た目が最高!!!

4.5
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前々から気になっていたイヤホンを入手した。
気になっていた理由はズバリその見た目。
イヤホンで一目惚れをしたのは初めて。このイヤホン…スケベすぎる!
という事で今回は qdc SUPERIOR をレビューしていく。

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qdc SUPERIOR の基本データ

qdc について

qdcは中国のイヤホンメーカーだ。
イヤホン好きなら最早誰でも知っていると言えるレベルの有名さであり、カスタムIEMといったらココ、みたいなブランドと認識している。

多くのアーティストのお耳をサポートできるレベルの技術力と実績を有しているが故に、コンシューマ向けのイヤホンもまたそれなりにお高く、ほとんどの製品で余裕に10万円を超えてくる。
いつかは自分もqdc、みたいな憧れが湧くような、良いブランディングができていると思う。

日本国内ではAZLA同様、株式会社アユートが取り扱っている模様。

公式HPはこのリンクより参照。
日本のHPはアユートのサイトより参照。

qdc SUPERIOR について

qdc SUPERIOR は、上述した気高いqdcブランドから繰り出された”真のエントリーモデル”イヤホンだ。

その価格、何と税込14,300円。Amazonなら12,800円。
あの、お高価でお上品でおクオリティのお高いqdcお嬢様が、平民であるわたくし達にも手が届くようなお値段で、且つおクオリティはそのままにお提供してくださるとは、わたくし涙で前が見えませんわ。
つまるところ、平気で10万超えのイヤホンをバンバン出すメーカーが何やってくれてんのって話。
その上で「superior」(上級の、高位の)って名付けちゃうのは皮肉が効きすぎている。

構成としては1DDと極めてシンプル。
真空成膜技術を使用した複合膜採用のダイアフラムを搭載、独自の同軸デュアル磁気回路とデュアルキャビティ構造、メタルノズル採用、とまぁ一通りセールスポイントを読み込んでみたわけだが、正直この価格帯のイヤホンではよく見る表現ではある。
一方で、この価格帯で一般的な・同レベルでの戦いを挑んで来ている、と解釈することもできる。
さぞや技術力に自信があるとお見受けするが、その実力は果たして。

qdc SUPERIOR の外観

まずはいつもの通り外箱から。
とってもどシンプル。
引っ掛け穴があるタイプということで、たしかに安価なモデルなんだなと認識できる。

開けるとケースがドン。

全部だすとこの通り。

イヤピは一番底に隠れるように配置されていた。
ダブルきのこ形状も付属。

いつもはスルーする謎証明書。
なんと手書きでの記載がされていた!うぉぉおすげええ!
この紙で興奮するのは多分限られたキモいヤツだけ。

ケース。そうだねqdcだね。

ぱかっと。
内容物は上記の通り。
付属ケーブルがビニビニしてて安っぽい。まぁ実際安いんだけど。
付属ブラシの用途は正直わからない。

これがqdc SUPERIORちゃんですか…。
境目の無い一体化された滑らかなボディは大変美しく触り心地も良い。
緩やかに形成されたドーム状のフェイスプレートに刻印されたqdc SUPERIORの文字は、見る角度によって金とも銀とも表現し難いミステリアスな発光を伴い、且つその刻印から落とされるシャドウが筐面を彩るワンポイントにもなっているようだ。

何かねこの艶めかしさは。
随分と馬鹿にしてくれるじゃないか。
そうやっておじさんを誂って楽しんでるんだろう?
あとで職員室に来なさい。

体重測定。
5.4gと平均的な印象。

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qdc SUPERIOR の良いところ

聴きやすく疲れない音

聴きやすい出力が魅力的。

低域はとても引き締まっており、しっかりと鋭く響く一方でウォームな感触が残されており、残響感が気持ち良い。
ベースラインも太く残されているので薄っぺらさはなく、しっかりと乗れるリズムを感じることができる。

中域も凹まず盛られず、誇張のない表現で出力が行われている。
男女問わずボーカルは聴きやすく位置感も違和感は無い。

中高音域は少し控えめであるが、高音域の出力には申し分がなく、スネアの中空間の表現も出来ているしクラップやハイハットの響きも細かく再現が行われているうえ、サ行の鋭さた残響にも不快感を感じない。

とまぁ大変に聴きやすく聴き疲れが伴わない。
上記表現の通り、低域は若干強めで且つ解像感が甘い事もあり、全体的に”丸い”感触がある。
まぁコレが「聴きやすさ」の正体とも思えるし、この音作りの上では別段欠点にもなり得ないレベルなので、駄目な所として取り沙汰するものでは無い。
しかしてモニタライクな表現を好む人には合わないかなぁと思うものでもある。

やっぱり見た目が良い

ウチの推し、顔が良いんスよ(笑)

「推し活」とかいうキモムーブが一般用語になった現在、同じくこのキモワードが市民権を得てきた印象があるこの頃。
兎にも角にも見た目が良いんだこのイヤホン。
上述したように、ドーム状のフェイスプレートに刻印されたqdc SUPERIORの文字が見る角度によって金とも銀とも見れる表現は楽しいものであるし、影が落ちる表現も大変に魅力的だと思っている。

何よりこの”Vermilion Red”が本当にカッコいい。筆者にぶっ刺さりな配色。
他に青と黒もあるけど、断然赤が美しいと思うのよ。
本当に一目惚れ。

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qdc SUPERIOR の残念なところ

つまんないかも

シンプルに正直に言います。
人によってはマジでつまんないと思います。
バランスの取れた、どんな音源もそつなく鳴らす優等生、という感じ。

解像度マシマシ音域カラメ高域マシマシ低音チョモランマ!とかなら、そらまぁ面白いイヤホンになるでしょうが、本機のコールは「低音マシ」それだけ。
バランスの良い配置と価格平均よりチョイ上な解像度と空間再現性、それに対して低音を少し盛ってダイナミックな味付けを、という感じ。
悪くは無いけど面白みは無い。そういう感じ。

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qdc SUPERIOR の総評

見た目は最高!音は普通!

本当に外装はかっこよすぎるし美しすぎると思うんだ。
上記の画像とかマジでヤバいと思う。
黒と朱のコントラスト!銀の文字、落ちるシャドウ!本当にカッコいい!!

一方で、音そのものは聴きやすくあまり特徴は無い。
音質の傾向は上記の通りであり決して悪くはないのだが、全体的に丸すぎる印象が個人的には気になった。

しかして、その見た目の良さと筐体加工精度は『流石』と言えるものであり、一見の価値はあり。
是非手にとってみて欲しい優れたイヤホンだ。

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