【KZ PR2 x HBB レビュー】KZ PR1の後継機種?なんだろう、なんだこれ。

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またKZのイヤホンです。
HBB氏とコラボしていたので。

ということで、本ブログ常連のKZイヤホン新規メンバーを入手したので紹介していく。
今回も特に調べず、”HBB”という文字に反応し脊髄反射で入手した次第。
もう何個目だかわからんけど、自分のブログを見返してみると12個目らしい。

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自分の中で割と評価の高い「KZ PR」の後継機種、しかもHBB兄貴コラボともなれば、とっても期待しちゃうじゃあないか。
ということで今回はKZ PR2 x HBBについてレビューしていこうと思う。

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KZ PR2 x HBB の基本データ

KZ PR2 x HBB について

KZ PR2 x HBBは、中国は深センに拠点を構えるKZ社(正式名称:Knowledge Zenith)から発売されている、平面駆動ドライバーを搭載したイヤホンだ。

その名の通り、KZ PR1の後継機種に該当する。
13.2mmの平面駆動ドライバーサイズはそのままに、よりブラッシュアップされた出力傾向に改良されたようで、PR1より滑らかな高音域のレスポンス・自然な高音域を実現したとのこと。
外観もPR1を踏襲したものであり、どこか面影を感じるものである。

そして、今回のチューニングはHBB氏による監修が行われている様子。
HBB(HawaiiBadboy)とは著名レビュアーの一人であり、Youtube上で数多くのオーディオデバイスのレビューを行っているアメリカ人である。
本ブログでは同氏が関わった「TRIPOWIN Olina SE」を扱って以降、すっかりHBB氏のファンになってしまったきらいがある。

ドライバも進化し、有名レビュアーによるチューニングが施され、それでいて価格はPR1より安く、というとってもお得な製品になっているのだが、その理由は不明。

そして本ブログでは、そんな有名レビュアーが作った作品を筆者のようなうんちがレビューするという地獄企画を続けている。
それでも、いつもの通り忖度なく感じたことを記していきたく思う。
許してほしいし殴らないでほしい。

地獄企画
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KZ PR2 x HBB の外観

まずはいつもの通り外観から。
やはり安価モデルの箱だ。

みみつくえ・・・耳机どこ・・・?
まぁ構成的には変更はないので、変わらず「重新底必高音盾耳机」と思われる。

付属品はいつものゴミ。
見てくれは良いが出力不足気味なケーブルとペラペライヤピ。
HBB兄貴のコラボということもあるのでもしやと思って使用してみたが、まぁ、うん。
使わない方がいい。

相変わらず価格に見合わない優れたビルドクオリティがある。
よりメッキ感が増し、光沢感が強く鏡のように光を反射するフェイスプレートが採用されている。

筐体内の縞々ドライバが確認できる。
これが本機の平面駆動ドライバだ。
配置の見てくれ含め、背面の印象はPR1と変わらず。

筐体は少し太くなったかな?と思わなくもないが、全体の印象はさほど変わらず。
3層構成と思われる筐体も同様であり、金属ステムではないところも一緒。

珍しくデフォルトがフォームイヤピ。
意外と質は悪くなく、遮音性もフィット感も良い。
もう以降のKZは全部これをデフォルトにしてくれ……。

体重測定。7.2gを計測。
PR1が6.0g、DQ6とZEX Proが7.0g、ZARが7.4g、AS16 Proが7.7g。
意外と重めな部類。

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KZ PR2 x HBB の良いところ

KZ PR1 の優秀な出力傾向はそのまま

本機はPR1の優秀さをそのまま受け継いでいる。

KZらしいドンシャリ気味な元気な出力傾向を持ち、それでいながら中音域の出力は埋もれずしっかりと伸びがある。
男女問わずボーカルは沈むこと無くそれなりの主張があり、DD機構のような自然なリスニング体験をすることができる。
相変わらずバスの強さは強く感じることができ、バスドラムヘッドから抜ける空気感を感じることができる。
サ行が刺さる、とかベースが割れる、といった破綻も無く比較的聴きやすい印象は変わらずといったところ。

総じてPR1と同等の優れたバランス感を有しているのが本機の魅力といったところか。

機能美を感じる

KZ PR1 のインダストリアルデザインがより洗練された印象がある。
ヒートシンク感はより強まり、鈍色のテカリが増えた。
「油圧感」「重厚感」のような”ぬらぬら感”があり、個人的にとても好印象。
男の子はみんな好きだろ?
ただPR1のシックな印象も捨てがたいので、これは人の好みによるところか。

本機は上述の通り体重重めではあるが、KZの優れたデザインにより装着時の重さや不快感は感じることは無い。
まさに「機能美」といったところだろう。

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KZ PR2 x HBB の残念なところ

これ KZ PR1 なのでは?

いつも本ブログを読んでいただいている読者なら何かを察しているかもしれない。
なんかコイツ(筆者)、いつもの勢いが無いな、と。

結論から言うと、本機は筆者的にKZ PR1とほぼ違いがわからないのだ。
どうにか違いを、どうにか異なる印象を、と考えて聴き込んでいるものの、どうにも「とらえどころ」がない。

見た目はともかく、肝心の音についてはKZ PR1とほぼ同じ。
差別化が出来ず、非常にとってもものすごくvery言語化しにくい。
HBB兄貴が関わっている以上、何かがあるはず。何かが変わっているはず。
でも何も感じない。

こんな具合なので、この記事を書くにあたり将棋の試合の様に何度も離席し歩き回っては着席しタイピングを勧めている始末。
でもわからない。どうしよう。

ソリッド感強め?

そしてふと前回記事でピックアップした曲を聞き直してみると、違いが若干ながらも見えてきた。

なるほどPR1よりソリッド。
上述の通りサ行が刺さる、ということはないが、フィンガースナップのようなチップ音やハイハットのような金属音が尖っている印象がある。

上記曲でも似たような印象を受けた。
ボーカルへの干渉は無いが、バックの演奏隊の硬質的な音に対して気持ちソリッドな印象を与えてくる。
エレキギターのアタック感もより強く感じることができ、若干の聴き疲れ感を覚えやすいものである。
このように、基本はKZ PR1でありながら、KZ PR1で普通だった曲が尖って聴こえるという状況になっている。

ともすれば本機で得意な曲調もあるのかもしれないが、筆者的には発見出来ていない。
より聴き込みが必要ではあるが、なんかこう、そんな意欲が湧くものではない、というのが正直なところ。

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KZ PR2 x HBB の総評

なんだろう、なんだこれ。
ぶっちゃけKZ PR1で良いのでは?
ともすれば、本機はKZ PR1より扱い辛いまであるかもしれない。

とはいえ元のKZ PR1のポテンシャルが高いので、そこまで減点にもならないというのがまた厄介なところ。
良いのか悪いのか、と問われれば「良い」。しかもKZ PR1より安い。
しかしKZ PR1より優れているのか、と問われれば…なんとも微妙だ。

なんだかすごいモヤモヤするイヤホンと筆者は感じたが、まぁ普通の人は聴き比べなんかしないのでコレで十分だとは思う。
安いしビルドデザインは良いし音もそこそこだし、初めの一歩には丁度良いのかもしれない。

だったらまぁ筆者的には「MOONDROP 竹-CHU」をお勧めするけど、という話ではあるのだが…。

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