【MOONDROP 竹-CHU レビュー】万人におすすめできる超超コスパ良質イヤホン。

4.5
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オーディオファンなら知る人ぞ知る、あの水月雨(MOONDROP)。
何故かパッケージに二次元美少女が誂えられた例のアレ。

筆者好みの音質傾向であるがゆえ、興味が尽きない。
どんどん同社製品が家に増えてくる。誰か助けてくれ。

今回手に入れたのは、つい最近発売されたイヤホンである「竹-CHU」だ。
「タケ」なのか「チュー」なのか「タケチュー」なのか正直不明だが、Amazon表記に従い「竹-CHU」と本ブログでは呼称することにする。
そんな「竹-CHU」に付いてのレビュー記事をしたためていこうと思う。

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MOONDROP 竹-CHU の基本データ

水月雨(MOONDROP) について

水月雨(MOONDROP)は中国(おそらく深セン)を拠点とした、2015年に設立されたオーディオブランドだ。
1万円程度のものから10万円近いものまで、多種多様なイヤホンを展開している。

年々着実に技術力を増しており、それに比例して知名度と信頼を増している堅実なメーカー。
その甲斐もあって今では有力な高級イヤホン・ヘッドフォンメーカーの一員となっている。

以降はMOONDROP Ariaの記事と同じになるので省略。

MOONDROP 竹-CHU について

MOONDROP 竹-CHUは、2022年4月に発売されたイヤホンである。
ナノチタンPVDコーティング複合振動板を1基搭載し、合金鋳造筐体を備えながらも4000円程度で購入が可能。
なお海外だと1000円台で購入できる。それもう昔の話。

そんな格安価格帯なイヤホンでありながら、性能や品質、デザインにいたるまで妥協が見られない。
リケーブルができないという点が気になるところではあるが、そのケーブルでさえも中々高品質。
しっかりと太くて絡まりにくいケーブルをしており、信頼感がある。
デザインはAriaのようなシックなデザインに落ち着いており、黒背景に金の装飾と、まるで蒔絵のような印象を受ける。

付属イヤーチップは「清泉 – Spring Tips」。
特殊な拡散構造により不良な共振を抑制し、ノズル共振による高域線形歪みを大幅に低減することが可能であり、高域の音色をより自然に鳴らせるという。
このイヤーチップ、単体で購入した場合1900円もするので、海外であれば「竹-CHU」そのものが買えてしまうことになる。
だいぶ価格がバグってる。

MOONDROP 竹-CHU の外観

外箱から。
1000円台なので結構軽めな箱。イヤホンが丸見え。

これが「竹-CHU」ちゃんですか。
十二単を着た姫カット、で「竹」ときたら、かぐや姫がモデルなんでしょう。
着物にも竹マークが誂えられており芸が細かい。

内容物はこの通り。
本体とポーチ、イヤピとイヤーフック。
これは海外で購入したものであるため、日本販売のものと内容物が異なっている可能性がある。

イヤピは3つ付属。
間違いなくSpring Tips。

付属ポーチは超おまけ感。
家庭科の裁縫の授業で作ったポーチのような薄っぺらさだ。
まぁ1000円台のイヤホンにポーチが付いてくること自体すごいことなので・・・。

本体。かっこいい。美しい。
リケーブルできないのが残念ではあるが、これが完成されたデザインということだろう。

シンプルな筐体に見えながらも、意外と出るとこは出て凹むところは凹んでる。
セクシー。

ケーブルは意外と丈夫な印象。手触りもよい。

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MOONDROP 竹-CHU の良いところ

1000円台のクオリティではない音質

およそ1000円台とは思えない、高品質な出力が大変に魅力的。
Moondropらしい誇張のないとてもバランスの取れた出力傾向はもちろんのこと、この価格帯ではあり得ないレベルの解像度を感じることができる。
繊細さ、という点ではアタック感が強めであり価格相応感があるが、それでもバランスを壊すほどでもなく楽しく聴ける範疇に落ち着いている。

またイヤホンとしての味付けも薄く、万人におすすめできる傾向となっている。
まさにMoondrop入門機にふさわしい逸品だ。

相変わらず女性ボーカルに強く、ボーカロイド曲にも秀でているところは特徴的。
本イヤホンで楽しく聴けることができたのは以下のような楽曲。
ロウなテンポにしっかりとしたリズム隊、高域のリードという幅の広い出力が要されるこれらに対し、ポテンシャルを遺憾なく発揮してくれる。

またこの価格帯では信じられないが、原曲の音質の影響をモロに受けるという傾向がある、
音質が悪いものは悪く、良いものは良く聞こえる。

これらは本機種以外のMoondrop機器でも如実に感じることができるが、まさか1000円台のイヤホンでも感じるとは・・・。
Moondropの技術力の高さが伺えるというものだ。

1000円台のクオリティではない筐体

1万円程度のAriaに匹敵する筐体クオリティが素晴らしい。
およそ10分の1という価格差でありながら、謙遜の無い質感とデザインを保持しているのは「驚嘆」の一言以外あり得ない。
手触り、見た目、質感、そして上記の通り音質面でも相当なクォリティを有している。

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MOONDROP 竹-CHU の残念なところ

特になし。
と言いたいところだけど、あえて書くなら。

リケーブルができない

リケーブルができないため、バリエーションを楽しむためにはイヤピを交換する程度しかできない。

が、いうて本機は1000円台の商品である。
何贅沢を言っているんだという話である。
普通のユーザはイヤピ変更だけで十分なんだという話である。
本当に何言ってるんだ。

装着感においても不快感はなく、なんならイヤーフックで補強も可能。
音質傾向も完成されているので、全くと言って問題ない。

まぁ、ケーブル変えられたらもっと楽しめたのにね、という事。

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MOONDROP 竹-CHU の総評

Moondrop入門機にふさわしい逸品、万人におすすめできる。
およそ1000円台で発売されていたクオリティではない。とんでもなく高品質。

日本国内で買う場合は4000円台になってしまうが、それでも他の追随を許さないレベルではあるので、これから中華イヤホンを始めてみたい、或いはコスパに優れたイヤホンがほしい、という人は是非手にとって見てほしい。
絶対後悔はしないはずだ。

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