【GAOMON WH851 レビュー】完全無線のペンタブレット。同社有線製品よりも優秀なんだけど、コレ大丈夫?

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まず最初に、本記事はGAOMON社様より商品を提供頂いた上での記事となる。
提供品だろうがなんだろうが、正直に書き記すスタイルは変えるつもりは無いので、偏見無しに一読いただきたい。(テンプレ)

本ブログでは3台目となる同社ペンタブレット。
そうなんだ、またなんだ。
前回のレビューで同社製品を「どこかで見たことのある見た目だなぁ(意味深)」とか書いちゃったのに、また提供してくれたんだ。
筆者びっくりしちゃった。

ということで今回はそんな GAOMON WH851 についてレビューしていこうと思う。

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GAOMON WH851 の基本データ

GAOMON について

GAOMON TECHNOLOGY CORPORATIONは、アニメーション製品や手書き入力デジタル化製品などを提供している企業だ。
中国广州市に本拠地を置く企業らしい。
詳細はGAOMON S620の記事を参照願いたい。

GAOMON WH851 について

製品情報としては以下の通り。

GAOMON WH851 初心者向けワイヤレス Bluetooth グラフィック描画タブレット
GAOMON WH851 ワイヤレス Bluetooth ペン タブレットは、デジタル アートワークを作成するための手頃な価格で効率的な方法を提供します。 この中型サイズの 8x5 インチ タブレットは初心者に最適で、便利なワイヤレス接続と...

スペック値について書き出してみると以下の通り。

WH851
サイズ375 x 250 x 41 mm
作業領域(PCモード)203.2 x 127mm
作業領域(Androidモード)127 x 63.5mm
重量397g
筆圧レベル16384
読取速度無線 ≥190PPS
有線 ≥380PPS
読取可能高さ10mm
ペン解像度5080 LPI
ショートカットキープログラム可能なプレスキー 8 個
ダイヤル 1 個
機能切り替えボタン 1 個

WH851は、完全無線での運用に対応することができるペンタブレットだ。
Bluetoothでの接続を可能としているため、無線モジュールを搭載していればスマホだろうがタブレットだろうがPCだろうが接続して使用することが可能。
ただし本製品にはBluetoothドングルは付属していないため、無線モジュールが搭載されていない機器に対しては有線限定となること注意されたし。

そしてこの製品の見どころは無線化だけではない。
それは筆圧検知レベルが”16,384″というトンデモな検出力を持っていることだ。
プロ御用達、ご存知WAC◯Mのフラッグシップモデルでさえ筆圧検知レベルは”8,192″しかないのだ。
(というか大半のペンタブは8192が最高値)

そんな業界の中で、他製品の2倍の筆圧検出力を携えて、しかも何故か無線化までしてムキムキにパンプアップした姿で業界に現れたのが、このGAOMON WH851なのだ。
いやー、必要過多ッス。

GAOMON WH851 の外観

まずは外箱。
既存製品に比べ、モデルがわかりやすいパッケージになっている。

内容物は上記のとおり。
本体とペン、有線のケーブルと替芯とピンセット。
あとなんかの紙?なにこれ。

そして別の袋にフェルト生地のケースがオマケでついていた。
素材は固く、裁縫もしっかりとしていて丈夫そう。
まぁ品質は本当にオマケって感じではあるので、そこは割り切ろう。

ぱかっと。グリーンが入っていた。
他にグレーもあり2色展開となっている。

内容物は上記の通り。
多分裏箱に書かれてた紙らしきものは、このクロスのことなのだろうと。
それから指出しグローブも入っていた。

ペンとケーブルは本体と同一色。
可愛い配色で印象は良い。

基本構成はGAOMON M10K PROに似ている。
ファンクションボタンが8つに減っており、ダイヤルが物理になっているのが違いか。

そして全体的に角がなく丸い。
無線化での運用を考慮してのものか、手触りはよく持ち運びがしやすい。

M10K PRO同様、横のピロピロにはペンを差し込める。

ピロピロの逆サイドには入力端子がある。
やったぜType-C。
既存製品は何故かMicroUSBだったので…。

ここで本体への充電や有線接続を行うことが可能となっている。
ちなみにバッテリー容量は1300mAh、バッテリー持ちは約18時間とのこと。

ダイアルは物理キーになっており、貝殻のような装飾が施されている。
押しやすく回しやすく、クリック/ダイアル感もしっかりしており不快感はない。
筆者的にM10K PROのタッチリング(ラウンドキー)のようなセンサー式より、こっちの物理式のほうが断然分かりやすくて好き。

ファンクションキーはこのように段違いで色を変えて配置されている。
本体のカラーに合わせてパステル感がより強調されており、とてもポップな印象がある。

GAOMON Tablet について

本機はPCで利用する場合、GAOMON Tabletなる制御ソフトウェア兼ドライバーを導入する必要がある。
このソフトウェアでペン圧やファンクションキーなどの細かい設定変更が可能。
WH851は、まぁほぼM10K PROと同じ機構なので設定項目は割愛。
詳細はM10K PROの記事の該当箇所を確認されたし。

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GAOMON WH851 の良いところ

デザインよし

GAOMON M10K PROとは違って個性のある良デザイン。
パステルカラーな配色に、ワンポイントになるダイヤルの配置が良い塩梅だ。
ボディにも主張はほどほどながらも幾何学的な凹凸が織り込まれており、ペンタブにありがちな”のっぺらと”した面白みのないデザインから脱しようとしているのも面白い。

ただし、ボタンのクリック感やペンのバリ等に造形の粗さが目立つのがきになるところ。
このように随所に値段相応の安っぽさが見えるものであるが、実際安いのだ。文句を言うな!

あまりにもスムーズ

筆圧検知レベル”16,384″というトンデモ検出力の実力故であるかはわからないが、本機のペン操作はあまりにも敏感に、且つスムーズに動作する。
正直、GAOMON M10K PROよりも書き心地は良い。
コレいいんだろうか?多分デザインやら大きさやらからハードユーザー向けではないだろうけども…。

無線のクセに(?)全くの遅延がない上、ペンの傾きやら筆圧やらにも齟齬が無い。
各種ボタンもラグ無く動作するため、ストレスなども無い。
有線のGAOMON M10K PROでできることは、無線の本機で全て行うことができるのだ。

うーん、これはかなり完成度が高い。

メカニカルダイヤルがとても扱いやすい。

本気はメカニカルダイヤルが搭載されている。
M10K PROはセンサーダイアルであったため、視覚的な偏移しか感じるものではなかったが、本機では「カチカチ」と感触と音でも確認することができる。

勿論便利さは据え置き。
右回転/左回転毎に役割を与えられるうえ、3個のプリセットをセンターボタンで切り替えすることができる。
もちろん拡大/縮小やページスクルロールといった、リングならではに求められる作業も割当することができる。

このカスマイズが可能となることで、8個のファンクションキー+6キーの合計14個もの役割を本機だけで賄えることになる。
自分だけのカスタマイズを作り込むことができるので、より一層相棒感は増すだろう。

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GAOMON WH851 の残念なところ

特になし。
もうペンに消しゴムキーがついていないのには文句は言うまい。

消しゴムを使いたかったらこの大量にあるどれかにファンクションキーに割り当てればいいし、使用するペンも割り当ててしまえばワンタッチで切替可能だ。
むしろその事を前提にしているのか、デフォルトでファンクションキーの上から「ペン(B)」「消しゴム(E)」と割り当てられているまである。
となればもう、文句は無い。

強いて、強いて言うならば!もっと大きければよかったな!!

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GAOMON WH851 の総評

コスパぶっ壊れの使えるペンタブレット。
同社有線製品よりも優秀なんだけど、コレ大丈夫?

完全無線運用ができる上、軽量で持ち運びやすく、しかも性能は同社製品で過去一に高い。
少し小さいが、無線前提なら取り回ししやすくてなんぼというものなのでこれでよいのだろう。
とまぁ、こんな感じにかなり完成度の高いペンタブレットだと評価する。
コレで8000円以下ってんだからコスパやばいよな…。

願わくば、コレと同等のスペックを持った上で大きな描画スペースを持ったモデルが出ることを願う。

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