【CCA CX10 レビュー】TWSで4BA+1DDのハイブリッドイヤホンの実力は如何に。音圧の暴力でお耳壊れりゅ

3.0
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KZ Z3が全然出ない。
KZ official storeからも情報無いなった。
これもう出ないやつだ。

TWSで2BA+1DDというハイブリッド構成で、「XUN」ユニットを搭載するであろうKZ Z3。
とても期待してたのに、なんか無かったことになっている。

悲しいなぁ。失意の念に押しつぶされて夜しか寝れない。
そんな息も絶え絶えの状況で彷徨っていたらこいつに出会った。

10基のハイブリッド構成のTWSだって?
いけない子だね…(ネットリ

ということで購入したからレビューすっぞ。

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CCA CX10 の基本データ

CCA CX10 について

CCAは本ブログでも良く登場しているKZ社の関連会社だ。
情報によっては、KZと資本連携しているとかKZのOEM供給先だったりとか、
情報がいまいち安定しないが、まぁ技術協力をおこなっているのは間違いない。

故に、KZ社製品とCCA社製品は随分と似た趣向で商品展開が行われている。
ちょっと調べてもらえばわかるが、筐体から構成まで全く同じ、
ブランドロゴだけが異なる両社商品がずらりと出てくることだろう。
ロゴの他、KZ社は10mmDDでCCA社は7mmDDを搭載しているという特徴がある。

ここの二社の関係、どうにも上下関係を感じざるを得ない。
CCA社でまずテスト商品的な物を出して、よりブラッシュアップされたものがKZ社製品として提供されている印象を受ける。
言い方はあまりよろしくないかもしれないが、CCA製品は市場動向を伺うためのかませ犬というイメージが拭えない。

とはいえ、テスト品であるが故のユニークな商品や面白い調整を行った製品を
精力的にだしていることもあり、ファンも多くブランド価値は高いと言える。

そんなCCA社から繰り出された、5ドライバTWS。
例に漏れず、半年後ぐらいにKZ社でより洗練された商品が出る布石だろう。
もう少し待てばそれらが手に入る筈なので、本機はまぁ、ガジェオタ向きだろうな。

そんなCCA CX10のスペックは以下の通り。

CCA CX10
Bluetooth規格5.0
ドライバー1DD(7mm)
4BA
SoCrealtek 8763
対応コーデックAAC、SBC
操作方法タッチ
防水等級非対応
連続再生時間3時間
充電時間30時間
充電端子microUSB
その他低レイテンシーゲームモード搭載

相変わらずの短命バッテリーなのがやっぱり気になるところではある。
スマホゲームはしないので低レイテンシーゲームモードはよくわからなかった。

CCA CX10 の外観

まずは外装と開けたとこ。
安っぽさがあるが頑丈な作り。

紐を引っ張るとブリッと出てくる。

ケースはとってもプラスチッキーで安っぽさがすごい。
なぜかロゴがテープ保護されていた。

ひん剥いたところ。…そうだね!何も言うことはないよ!

開けたとこ。またロゴが保護されている。
ここらへん見るとやっぱりケースはKZ Z1の使いまわしだな。

本体は黒に白文字のどシンプルデザイン。

くるくる回しながら写真を撮っても、まっくろくろすけでなんだかわからんなぁ。
黒豆に白いきのこ生えちゃいました、みたいな。

ステムは金。黒筐体の艶やかさが目立つショット。

とても説明的な文字が刻まれている。
こういうところが本当にテスト機ぽくて良き。

ケース込みだと59グラム。
ケース重量: 50グラムって書いてあったんですけどねえ。

イヤーピースつけた本体は5.2グラム。取ると5グラム。
Iem重量: 4.9グラムって書いてあったんですけどねぇ!

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CCA CX10 の良いところ

極太の音圧とTWSとは思えない音の広がりがすごい

多ドラの良さが存分に出た解像度の高い音が心地よい。

7mmのDDは、バスバスと元気に響き良く揺れる。
一方で、そのDDの音に負けずと中高音域担当BAが補強してくれる。

これだよこれ!と言いたくなるぐらいの、過不足の無い多ドラ特有の音の出力は素晴らしい。
TWS特有の薄い膜を纏ったような音は本機も変わらず感じる事はあるが、
それでも他社製品のTWSでは感じることの出来ない感動を味わうことができる。

特に良く感じるのが、片耳モードでの使用時だ。
単体での解像度の高さと、必要十分な音圧と音数がここで映える。

音楽は勿論の事、人間の音声のみも減衰なく出力することができるので、
ASMRやバイノーラルといったものにもうってつけ。
怪談朗読などでの寝落ちにも真価を発揮する。

とにかく単体でのポテンシャルが高く、それを両耳に装着することの没入感が尋常では無い。
片耳装着を多く活用する人にはもってこいの製品だろう。

意外にも電波強度がある

電子レンジの側で使用しても音が途切れない。コレすごい。
普通とTWSなら電子レンジ付近で使用しようものなら電波干渉を受けてブチブチしてしまう。
が、本機ではそれら症状が何故か発生しない。強すぎると表現しても良いぐらいの電波強度だ。

それに伴い、飛距離も中々にある。
スマホとかなりの距離をとったとしても音が途切れない。
手持ちのBluetooth端末のなかでぶっちぎりの性能を誇っており、安心感がある。
もちろん、満員電車や都会での使用時にも全く問題なし。
ここまで全然途切れないのは、本当にすごい。

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CCA CX10 の残念なところ

音圧の暴力で耳が死ぬ

4BA+1DD 各々の個性が強すぎる。

例えるなら、初めてバンド組んでの初ライブの演奏。
各々の演奏に夢中になりすぎてボーカルを潰している。そんな感じ。

それぞれのドライバが俺が俺がと前に出てくるせいで、結果としてものすごい音圧で音楽が出力されてくる。
KZ ZAX で感じたお腹いっぱい感とは異なる、もっと下品な圧迫感。
雑味が強いという表現が適しているのか、なんなのか…。

全体的なアタック感は強めであるため、低域高域がガツンと頭に響く。
「さ行」が鋭く届く傾向があるが、40時間のエージングでその辺りは良い感じに収まってくれた。
が、なかなかどうしてクセの強い音だと思う。

長時間のリスニングは耳にすごいダメージを与えそうだが、
次の理由からその心配は無用である。

バッテリーが2時間持たない

公表値は3時間だが、実測110分ぐらいでバッテリーがなくなる

厳密には120分ぐらいは持ちそうだが、バッテリーが少なくなると30秒間に1度の頻度で「Low Battery」のアナウンスが流れ始めるため、音楽を聞くどころの騒ぎじゃなくなる。

本当にしつこく「Low Battery」言われ続けるので投げ飛ばしたくなる。
これマジでどうにかならんのか。

全体的に安っぽい

これはまぁ覚悟してたことだけど、予想以上に安っぽい。
全体的にプラスチッキーであり、軽く、薄く、貧弱だ。
今どきmicroUSBでの充電が必要というのもまぁ残念。
いつ壊れてもおかしく無いと覚悟して使用する必要がある。

NUARL N6 Proと比べるとこの差である。
筐体はもちろんのこと、ケースの作りもあまりにお粗末だ。

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CCA CX10 の総評

音圧特化の攻撃タイプ。この一言に尽きる。

格闘ゲームやシューティングゲームに一人はいる、攻撃特化で防御力低いやつ。
FPSゲームに一つはある、攻撃力高いけど連射力がない、飛距離がないやつ。
会社や学校に一人はいる、勉強とか芸術とか飛び抜けてるけど、コミュ力皆無なやつ。

本機はそれだ。
自分はそういうのを好んで使い、好んで友人に迎えるタイプなのでこいつは愛せる自信がある。
そういう超個性的なイヤホンが好きなそこの貴方に、この子をお勧めしたい。

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