【SIMGOT EA500 レビュー】たまげた。この価格で出しちゃいけないバケモノイヤホン。

5.0
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読み方:たまげる
[動ガ下一]《「たまきえる」の音変化》非常に驚く。肝をつぶす。びっくりする。たまぎる。
魂が消えてしまうくらい驚く。

ということで魂が消えてしまった抜け殻が必死にキーボードを入力してSIMGOT EA500のレビューをします。
結論、このイヤホンはバケモンですぜ。

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SIMGOT EA500 の基本データ

SIMGOT について

SIMGOTとは、中国のどこかにある高品質オーディオブランドだ。
展開商品の音質評価はどれも極めて高く、またデザイン面でも妥協がなくスタイリッシュな筐体美を備えているのが特徴。
最近流行りの美少女キャラを採用する気配が一切無く、硬派で無難で職人気質な印象を受ける。

色物の気配を一切排除し、音質とユーザビリティを優先し尽くした商品展開は妥協がなく、様々な価格帯で展開しながらも極めて高い評価を受けている様子。
筆者もそんな巷の噂に踊らされており、前から気になっていた次第。

SIMGOT EA500 について

SIMGOT EA500は、2022年12月に発売されたイヤホンである。
SIMGOT のフラッグシップ機であるEA2000の技術を応用したイヤホンであり、最高機の技術を低価格帯でも惜しみなく活用し「全ての消費者に楽しんでほしい」というコンセプトの下生み出された製品である。

10mm径のデュアル磁気回路・デュアルチャンバードライバーユニットを搭載しており、通常の1DDイヤホンと比べるとより高い磁界強度を保持することができるという。
これにより、より広い周波数範囲を確保し低い歪みを出力することができるとのこと。
合わせてDLC(ダイヤモンドライクカーボン)複合振動板が採用されているため、中高音域の出力についても抜かりは無く、伴って全体のバランスが極めて良好な音質再現が可能とのこと。
まるほど、魅力的で分かりやすい説明。
期待が高まるというもの。

筐体もオールメタルであり、鏡面仕上げメッキ加工が施されており気合が入っている。
ピカピカキラキラで高級感を感じるものであり、中身だけでなく外観でも妥協がない様子。

SIMGOT EA500 の外観

まずは外箱。かっこいい。

横から引き出すタイプ。

内箱。
派手さも安っぽさも無く、ちょうど良い塩梅。

御開帳。
内箱のベースは黒でところどころに金があしらわれた高級感があるデザイン。
そこに鏡面加工の銀の本体が鎮座する様は中々なインパクト。
ここまでのアンボックス体験はとても良い。

内容物は上記の通り。
取扱説明書と使用説明書の2つがある謎構成。

ケース内にはケーブルの他、イヤピと替えのノズルとノズル用のリングが入っている。
たかが1万円クラスで交換可能なノズル設計とは恐れ入る。

ケーブルは2pin仕様。
品質は良くも悪くもない印象。

さぁ本体を見ていこう。

カッケェ…
フェイスプレートだけでなく前面が鏡面加工されているので、どこからみてもキラキラ。
角張が無いので何処を触ってもツルツル。
見た目の良さはさることながら、手触りや装着感でもかなり恩恵のあるデザインだ。

重さは10.7gを計測。重い。
同じくオールメタル筐体のMOONDROP KXXSと同じ重さを計測した。

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SIMGOT EA500 の良いところ

優れた筐体美と機能美

兎にも角にもコレ。
上記外観図でもベタボメしているが、デザインがとても優秀。

一切の角が無い卵のようなシルエットに対し施された全面鏡面加工がまず美しい。
そこから伴う手触りや装着感の良さはさることながら、何よりも所有感を満たすものである。

そして1万円と安価なモデルのクセに交換可能なノズル設計が施されているのは大変に驚きだ。
赤色リングノズルはポップ向けチューニング、黒色リングノズルは女性ボーカルや楽器音向けのチューニングと、実はチューニングが異なっているのも芸が細かく、高級機顔負けの機能性も備えている。

デザインも良く、使用感も良い。その上機能性もある。
しかも1万円。うーんすごい。

優れた音質

本機の音傾向はかなり”元気”。
自己主張強めな陽キャサウンドというわけでもなく、キラキラと明るく楽しめる音色で鳴らしてくれる。

解像度は若干丸めではあるが過不足は無く、むしろこの価格帯では良好な部類。
奥行きや広がりも心地よく感じることができ、心地よいリスニング環境を提供してくれる。
高音域はサ行の刺さりは無く、フィンガースナップのようなチップ音やハイハットのような金属音が尖っている印象もまるで受けない。
中音域も過不足はなく明瞭、男性/女性問わずボーカルも聞き取りやすく不満はない。
(なおボーカルの位置は少し近めに感じる。)
低域に関しては主張が少し抑えめではあるが、中高域のバランスの良さも相まってその謙虚さが良い味を出している。
まさに「音楽のベース」といったポジションとして低域を配置しているようであり、奥行きや空間表現に一つ噛ませているような面白さを感じるものである。

と、言う感じに音質面についても大変に満足。
曲のジャンルや人を選ばない汎用性の高いイヤホンと言えるだろう。

なお、筆者的には本機はクラシックオーケストラでこそ真価を発揮するものと認識している。
金管楽器の響きが本機の金属筐体と大変に相性がよく、心地よい響きを提供してくれる印象がある。
ホールの残響感や空気感を感じることができ、また上記バランスの良さも相まって本機の魅力を一番強く感じることができるジャンルではないかと感じている。

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SIMGOT EA500 の残念なところ

うーん…。
少し本体の遮音性が低いところとか、鏡面加工が傷つきやすそうで持ち歩くの怖いとかが挙げられるけど、ちょっとここまでポテンシャルが高いと、強いて言うものでもないような…。
音質もビルドクオリティも、この価格を考えればまるで申し分が無い。
ということで今回は「残念なところは無し」とする。はい星5。

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SIMGOT EA500 の総評

価格破壊のバケモノイヤホン。
一万円で出して良い奴じゃない。

見た目も品質も音質も妥協がなく大変に優秀。
アンボックスに関しても不足はなく、またオプション品に関しても充実している。
オススメのイヤホンは?と問われたら真っ先に SIMGOT EA500 と答えれる。
それぐらい優秀。なお次点で TRIPOWIN Olina SE と答える。

ということでSIMGOT EA500は本ブログ5つ目の星5イヤホンとなった。
伴って、これからSIMGOT社製品をねちっこくウォッチしていこうと思う。

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