【B+COM ワイヤーマイクホルダー レビュー】システムヘルメットの良さを台無しにする呪いの装備

1.5
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筆者はNEOTEC IIを愛用している。
軽くてかっこよくて多機能なプレミアムヘルメットであり、他社システムヘルメットとは一線を画す製品である。

そんな本ヘルメットに対しB+COM SB6Xを装着した場合、だいぶ野暮ったくなってしまうのが玉に瑕であった。
そこで、筆者は針金を用いてSENA SRLっぽく装着できるように改造してみたりした。

この改造が概ね良好。何の不便もなく運用していた。
…そんな矢先。
公式からこれらをアシストする製品が発売されてしまった。
ドヤ顔で記事にしたのに。なんてこった。

ということで公式に挑んでみることにする。
B+COM ワイヤーマイクホルダー、対よろ。

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B+COM SB6X を SHOEI NEOTEC II に装着するとどうなるか

こうなる。
ここらへんに対する愚痴やら何やらは前回記事の通りなので省略。
どうにか内部に組み込まないと不便でかっこ悪くてしょうがない。
これをスマートに装着・装備できるのが、「SYGN HOUSE B+COM ワイヤーマイクホルダー」というわけ。

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B+COM ワイヤーマイクホルダーの詳細

B+COM ワイヤーマイクホルダー について

製品説明は以下の通り。
とはいえ、見たまま名前のままではあるが。

SYGN HOUSE (サインハウス)
B+COM(ビーコム) ワイヤーマイクホルダー

システム・ジェットヘルメットでより快適にB+COMをお使いいただけるワイヤーマイク専用ホルダーです。

【インカムの印象が変わる「スタイリッシュ」なホルダー】
口元の快適さや、会話のしやすさやのみならず、ホルダー使用時のファッション性も意識したデザイン。
ユーザー様のステータスを高める「B+COM」ロゴを配置し、ヘルメット装着時のスタイリッシュな印象を演出します。
汎用性の高いホルダーベースが3種類同梱されており、まるでパーツの一部のようにヘルメットにジャストフィットします。

https://sygnhouse.jp/products/bcom/wire-mic-holder/

B+COM ワイヤーマイクホルダー の外観

外箱はそのまま製品説明。
なにも特筆することはない。

中身は各種パーツと説明書のみ。

装着ヘルメットに合わせて使用するパーツが異なる。
パーツの接着面は超強力な両面テープなので失敗は許されない。
しっかりと確認しておこう。

筆者はNEOTEC IIなので上記必要パーツのみを選別しておく。
必要分は上記2点のプラスチックのみであり、「これで2000円超えかぁ…」と少々虚しく感じる。

装着してみたところ。
あぁ、まぁ、こんなもんかと。
正直ダサいなって。

システムヘルメット対応のため、バイザーをおろしても勿論干渉しない。
チンパッドを装着しても問題なし。

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B+COM ワイヤーマイクホルダーの装着感

まずデザインだが、デカくてダサい。
前面に大きく印字された「B+COM」の文字もまた拍車を掛けてダサい。

ポジショニングとしてはさすが公式製品といえる位置にあり、通話品質は概ね良好。
大きめの筐体による風防効果も高く、また指向性マイクを固定できる形状であるため、バイザー全開で走行していたとしてもかなりクリアに通話が可能だ。

がしかし、装着部分は強力な両面テープで固定する方式になっているため、装着後の微調整を全くすることが出来ない。
せめて根元部分は針金を含んだ形状記憶のラバー素材とかにしてくれればよかったのだが…。
2000円もするのだからそれぐらいの機能はつけてほしかった。

そして何よりこのデカさがナンセンス。
見た目が悪くなるどころか、ヘルメット装着時に邪魔になることもしばしば。
口元にこのでかい棒が来るため、鼻息が本体に当たり反射、それが口元付近に帰ってくることになり、バイザーを全開にしていたとしても開放感がなくなってしまう。
そしてこの柔軟性の無い筐体故に、バイザーを全開にしても飲み物を飲むといったことができなくなる。

極めつけに残念な点は、本製品の説明書にはケーブルの配線方法について全く記載がされていないところ。
どのようにマイク側の配線をヘルメットに通し、どのように本製品へと配線させるのか、といった最も重要な記述が一切なく、本製品をヘルメットに貼り付ける方法しか記載がされていない。
両面テープを剥がして貼り付けるだなんて誰でもできるって。
そこじゃないじゃん。そうじゃないじゃん。

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結局のところ、B+COM ワイヤーマイクホルダー って必要?

買う必要はない。
本機はシステムヘルメットの良さを中々に潰してくる害悪装備にほかならないという印象。
せめて可動式にしてくれれば話は違ったかもしれないが。

2000円という強気の価格でありながらも、その実ただのプラスチックが2欠片というガッカリ感もさることながら、粘着性の高い両面テープで固定するため外そうにも外せないという、まさに呪われた装備。
通話品質はそれなりに良くなるものの、それと引き換えに開放感と利便性を大きく損なうこの装備は、正直オススメは出来ないと感じた。

これからB+COMを装着する人はくれぐれも軽い気持ちで本製品を買わないように気をつけよう。
筆者としては、やはり以下のように針金でDIYしたほうが色々な面で都合が良いと感じている。
配線方法も記載しているので是非参考にしてみてほしい。

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