【KBEAR Robin レビュー】溢れ出る陽キャ感にビビる。安価モデルの癖に装備がすごい。

3.0
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以下WTSUN AUDIOの福袋で届いたイヤホンの一つ。
内容的にはハズレだけども価格的には当たりという、なんとも微妙な福袋だったわけだが、「微妙だったね」で終わるのも詰まらない話。

ということでせっかくなんでレビュー記事を上げていこうとおもう。
タイトルの通り、本機を一言で表すならば「陽キャ」だ。
なぜそう思ったのかについてにも触れつつ記していくぞ。

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KBEAR Robin の基本データ

KBEARについて

KBEARは2014年に中国の深センにて創設されたイヤホンメーカー。
中華イヤホンではもうお馴染みなメーカーであり、低価格のものから高価格帯まで幅広いイヤホンを発表している。

姉妹ブランドに「TRI」というブランドが存在しており、正直どのような棲み分けを行っているのかは全く把握できないが、同じくイヤホンやポタアンを発表している。
本ブログでもTRI Meteorを扱ったことがあり、品質は確かなものであること確認済み。

筆者はいくつかKBEARのケーブルは持っているが、イヤホン本体は今回が初。
福袋の製品ではあるが、正直ワクワクしている。

KBEAR Robin について

KBEAR Robinは、4BA+1DDのハイブリッド型イヤホンだ。
10mmのDDに、4つのカスタマイズBAが搭載されているとのこと。

BAについてはどのようなものが積まれているかの情報が全然見当たらず、詳細は不明。
何だよカスタマイズBAって。何をどうカスタマイズしたんだよ。
詳細書かなければ言ったもん勝ちでしょうそんなの。

まぁそれは置いておくとして。コネクタは2PIN 0.78mmでありケーブルの換装が可能。
我が愛機NICEHCK NX7 MK3と同じなので、そのまま装備が流用できて良き。

ステムには、最早珍しくもなくなったアルミ合金サウンドチューブを搭載している。
ほかには、中々良さげなデザインが施された亜鉛合金のフェイスプレートが目を引くところか。
質感や触り心地や見た目、全体の印象はKZ ZAXを彷彿とさせる。

値段は中華イヤホンでは安価なほう。
Amazon価格は5500円程度。セールであれば4000円台で購入可能。

KBEAR Robin の外見

まずは外箱。
安価なモデルの癖に結構デカイ。
日本語も確認することができる。

中箱はこんな感じ。雰囲気ありますねえ。

開けるとこのように。
シンプルでわかりやすく、機能的な配置。
やはり5000円程度とは考えられないほどしっかりしている。

内容物。
本体、ケース、イヤーピース、ケーブル、説明書といった基本装備。
イヤピは黒と白がそれぞれ入っていた。

大きくしっかりとしたケース。
しなりも無く、裁縫の甘さも目立たない。高級イヤホンのオプション並のケース。
繰り返すが、これは5000円程度で買えるイヤホンだ。
この値段でここまで装備がしっかりした中華イヤホンは初めて出会った。

2PIN 0.78mmの4軸ケーブルが付属。マイク付き。
出しただけで使用してないので実力は不明。

筐体自体はバリバリの中華イヤホン。
さして特徴も無く、触れるところもない。

しかしこのかっこいいフェイスプレートは好印象。
ぶっちゃけ細かく凹ませただけではあるが、中々にスタイリッシュじゃないか。
筆者は好き。

重さは7.3gを計測。
結構重いほうだが、まぁ全然気にならんレベル。

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KBEAR Robin の良いところ

力こそパワー。溢れ出る陽キャサウンド。

これは良いところか、或いは。

本機はとにかく力強く、元気よく音が出てくる。
1DD+4BAの片側計5ドラという構成でありながら、そんなことお構いなしにドスコイと音を出してくる。
正直4つのBAの存在を感じず、DDが単身でオリャー!と頑張っている印象。

じゃあ音の広がりが無いのか、解像度が無いのか、と言われればそんなことはなく。
この価格帯では十分な音場を感じることができ、価格相応、弱いながらも搭載ドライバ相応といえる。

本機の何が元気なのかというと、中音域の出力がとにかくすごい。
ボーカル域をとにかく前に出そうと頑張ろうとする。
ボーカル域以外の音域をコントロールして「強制的にバランスの良い明るい音」に作り変えてくる。

これは、例えロックだろうがバラードだろうが傾向は変わらない。
どんな音源を聴いても、「お前こういう音好きだろ?調整しておいてやったぜ!」という本機の爽やかな笑顔を垣間見ることになる。
それがまたいい笑顔なもんだから断れない。陽キャパワーで押し通される。
結局どんな楽曲であろうが、素材の味を活かすこと無く「KBEAR Robinの音」になる。

この「俺に任せろ!」サウンドはかなり好き嫌いが分かれそうなところだが、本機の面白さの最大の特徴であることは間違いない。

この価格ではありえないレベルの装備品

上記写真でお伝えしたとおり、本機の装備品は中々な品質を備えている。
5000円台で購入できるイヤホンの中では圧倒的であり、他の追随を許さない印象。

この特徴的な音の出力や豊富な装備品こそ、中華イヤホンを体現していると言えるじゃないか。
これから中華イヤホンを始める人に是非手にとってほしい商品といえる。

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KBEAR Robin の残念なところ

得意なジャンルが無い

上記で述べたように、本機の陽キャサウンドが受け付けない人はとにかく合わないだろうなぁと思う。
ボーカル域(中音域)をブリブリに出力し、どんな音源も同じように味付けして出力してくる。
この味付けが嫌いであれば、この味付けをしてくるシェフの料理が舌に合わないというのは当然のこと。
したがって、本機で得意なジャンルは無いと言える。

決して解像度が低いとかバランスが悪いとか、音が悪いとかではない。
この元気すぎる音が好みかどうか、これが本機を愛せる決め手となるだろう。

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KBEAR Robin の総評

凄まじい陽キャサウンドに震えろ。
そして、ちょっとした高級感を味わうことのできる面白いイヤホンだ。

これから中華イヤホンを始める人におすすめしたい商品。
この製品には「中華イヤホンとは何ぞや」が全て詰まっている、そんな印象を受けた。
逆に、中華イヤホンに馴れた人は…他のイヤホン買ったほうが良いかな!

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