
最近紹介したいガジェットが全然なくて困っている。
本ガジェット記事も1週間ぶりの更新となっている。
世間は iPhone SE 2020 とか Pixel Buds とかで盛り上がっているけど、個人的には全然琴線に触れないため食指も動かない。
そんなマンネリのなか、ようやく面白そうなのが来たので紹介してみる。
中国vivoより発表されたコスパモンスター、その名も iQOO Neo3 だ。
以下にも説明するが、Snapdragon 865を搭載、144Hzリフレッシュレートで駆動する画面、ステレオスピーカー内臓で41,000円という驚異の価格設定での発表が行われている。
ただ、”最強の”コスパモンスター Redmi K30 Pro に比べると、安いなりの妥協点も見受けられる。
以下、それらを紹介していこう。
vivo iQOO Neo3 について
スペック
以下は自分が重要視するスペックを抜粋したもの。
他スペックや詳細については公式ホームページで確認してほしい。
なお、正式名称は「vivo iQOO Neo3 5G」となるが、本記事では iQOO Neo3 と記載する。
SIM | Dual SIM (Nano-SIM, dual stand-by) |
カメラレンズ | 48 MP, f/1.8, 26mm (wide), 1/2.0″, 0.8µm, PDAF 8 MP, f/2.2, 16mm (ultrawide), 1/4.0″, 1.12µm 2 MP, f/2.4, (macro) |
カメラセンサー | Sony IMX582 |
防水性能 | なし |
Chipset | Snapdragon 865 (7 nm+) |
ストレージ・メモリ | 128GB 6GB RAM, 128GB 8GB RAM, 128GB 12GB RAM, 256GB 8GB RAM |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.0, A2DP, LE, aptX HD |
GPS | dual-band非対応 |
スピーカー | ステレオ |
画面 | IPS LCD |
解像度 | 1080 x 2408 pixels・6.57 inches |
バッテリー | 4500 mAh |
寸法・重量 | 163.7 x 75.6 x 8.9 mm・198.1 g |
予想最低価格 | 約41,000円 |
その他、優秀な液冷や44Wの急速充電に対応しているとのこと。
ハイエンドなスペックと思いきや、GPSがdual-band非対応だったり、防水非対応だったり、AMOLEDではなかったり、カメラが3眼かつ48MP、IMX582を搭載など、コストカットの痕跡がところどころに確認できる。
上記では対抗馬の一例として、Redmi K30 Proを挙げさせてもらったが、このようにスペックを書き出してみると「OPPO Ace2」のほうがいい勝負になりそうか。
カメラにはあまり力を入れていない?

メインカメラは4800万画素+800万画素+200万画素の3眼装備。
上記スペックの通り、センサーに「Sony IMX582」を採用、新しくはない。
「Sony IMX582」は、Xiaomi Mi 9T に搭載されており、基本的には「Sony IMX586」と同等のディティールの表現が可能だが、4k撮影時のfpsに差がある。
※Xiaomi Mi 9T proは「Sony IMX586」を採用
3眼かつ「Sony IMX582」を採用ということで、はっきり言ってしまえば去年発売されたXiaomi Mi 9Tと同レベルということになる。
十分な画質は期待できるだろうけども、目新しさは何もなく、カメラには力を入れてないと言えるだろう。
ステレオスピーカーを装備

ステレオスピーカーを搭載し、マルチメディアに強い様子。
ただし、本機はパンチホールを搭載しているため、Redmi K30 Proのような全画面を活かしたマルチメディア鑑賞はできない。
144Hzリフレッシュレートを実現

144Hzリフレッシュレートで駆動する液晶を搭載しているため、かなりスムーズな操作を体感することが可能。
この点ではRedmi K30 Proを超え、90Hzで駆動するOPPO Ace2を凌駕している。
デザインはHUAWEI?

色はブルーとダークブルーが用意されている。
前面デザインはもはや仕様がないが、背面デザインがHUAWEI製品に酷似してしまっている。
UMIDIGIなどの格安スマートフォンでもよく見られるデザインだが、こうまで右に習えだと、このデザインを採用した端末は問答無用で安っぽく見えてしまう。
HUAWEIにはいい迷惑だろう。
これはもはやゲーム専用機だ

ここまで見てもらえたらなんとなく察していただけるだろうけども、iQOO Neo3はコスパに優れているが、”最強の”コスパモンスター Redmi K30 Pro には総合面で勝てていない。
CPU性能と価格という面に限れば、他の追随を許さない”最強コスパ”の一角にはなり得るだろうけども、その他がとても微妙。
総合評価としては中途半端な端末と言わざるを得ない。
144Hzリフレッシュレートで駆動する画面と、ステレオスピーカーを搭載し、Redmi K30 Pro並の液冷機構を装備、そしてSnapdragon 865を搭載しているが、カメラやGPSは適当。
それが活かせるシチュエーションはどこか、といえばゲーム端末としての運用だろう。
安くて適当に扱えるゲーム端末が欲しいのであれば、お勧めかもしれない。
余談にはなるが、Redmi K30 ProにもiQOO Neo3にもスペック・価格で勝てないOPPO Ace2の存在価値は一体…。