
中国のOPPO Mobileは、Snapdragon 865 5Gを搭載したOPPO Ace2を発表した。
スペックが公開されているのだけど、それがまたRedmi K30 Proをバチバチに意識しているように見える。
本ブログでも度々扱っている「Shanling vs Fiio」のように、企業戦争大好きな身としてはこれは見逃せない。
ということで、本記事ではOPPO Ace2の詳細を記載していく。
Redmi K30 Proについては以下を参照。
OPPO Ace2について
スペック
以下は自分が重要視するスペックを抜粋したもの。
他スペックや詳細については公式ホームページで確認してほしい。
SIM | Dual SIM (Nano-SIM, dual stand-by) |
カメラレンズ | 48 MP, f/1.7, 26mm (wide), 1/2.0″, 0.8µm, PDAF 8 MP, f/2.2, 13mm (ultrawide), 1/4.0″, 1.12µm, AF 2 MP B/W, (depth) 2 MP, (depth) |
カメラセンサー | Sony IMX586 |
防水性能 | 非対応 |
Chipset | Snapdragon 865 (7 nm+) |
ストレージ・メモリ | 128GB 8GB RAM 256GB 8GB RAM 256GB 12GB RAM |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.1, A2DP, LE, aptX HD |
GPS | dual-band対応 |
スピーカー | ステレオ |
画面 | Super AMOLED |
解像度 | 1080 x 2400 pixels・6.55 inches |
バッテリー | 4000 mAh |
寸法・重量 | 160 x 75.4 x 8.6 mm・186 g |
予想最低価格 | 約61,000円 |
寸法やマルチメディア対応面で、ほぼRedmi K30 Proと一緒。
間違いなく対抗機種としての意識はあるのだろうけど、ところどころ足らないとこがある。
Redmi K30 Proとの違いを大きく纏めると以下の通り。
- Redmi K30 Proはメインカメラが「64 MP」
- Redmi K30 Proは最新のカメラセンサー「IMX686」搭載
- Redmi K30 Proは防水性能として「IPX 5」対応
- Redmi K30 Proは「aptX Adaptive」対応
その他、バッテリー容量が異なったり、それに伴い重量の違いがある。
(Redmi K30 Proは218 gもあり重すぎる気もするが…)
以上より、スペック表的にはRedmi K30 Proのほうが優れている。
にも関わらず、OPPO Ace2のほうがRedmi K30 Proより1万円以上も高価な値段設定となっている。
この価格設定は、後に紹介する付加価値によるものと思われる。
カメラは4眼だが、目新しさはない。

上記に記載している通り、カメラはリアにメインの約4800万画素CMOSイメージセンサ、超広角レンズの約800万画素CMOSイメージセンサ、2個の約200万画素CMOSイメージセンサで構成されるクアッドカメラを搭載。
フロントに約1600万画素CMOSイメージセンサを備えたパンチホール式が採用されている。
センサーがIMX586だったり4800万画素だったりと、ハッキリ言ってしまえば一世代前のRedmi K20 Proと同レベルであり、目新しさは無い。
デザインはoppoらしく、硬派で美しい。

oppoらしい硬質的なデザイン。Fantasy Purpleのオーロラが美しい。
Redmi K30 Proはドシンプル過ぎて面白みのかけらも無いので、この点ではOPPO Ace2の圧勝だろう。
OPPO Ace2の付加価値

65Wの急速充電であるSuperVOOC 2.0に対応。
また、無線充電にも関わらず40Wという高圧での充電が可能なAirVOOCに対応。
その他、OPPO Ace2から無線充電端末への給電も10Wで可能。
充電系にとにかく力を入れているようだ。
また、ディスプレイのリフレッシュレートが最大90Hzとなっており、ゲームやブラウジングがスマートに行える。
これらが明確にRedmi K30 Proより優れているポイントだ。
…えっ これだけ!?
Redmi K30 Proと戦えそうだけど、物足りないかも…。

ということで、急速充電とリフレッシュレートが最大90Hzという事、デザインが優れているところ以外は、Redmi K30 Proには及ばないという事がわかった。
せめて、Oppo Find X2 Proのようなラウンドデザイン採用とか、ベゼルレスであればもう少し魅力はあったのかもしれないけども、これでは正直…といった印象。
言ってしまえば、今更Redmi K20 Proを発表するようなものだ。
生まれる時代が違ければ、それなりの評価は得られたのかもしれない…。
そんな機種のように感じざるを得ない。