【MOONDROP 蘭-LAN レビュー】ド安定なMOONDROPイヤホン。質感・音質不足なし。

4.5
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何故かパッケージに二次元美少女が誂えられた例のアレ。
もはや説明不要の水月雨(MOONDROP)。

新製品が出たということで早速入手…といっても一ヶ月以上前の話なのだが。
伸びてしまった理由は前回の記事でもみてもろて。

ということでようやっと環境が整ったので再開していこう。
今回はMOONDROP 蘭-LANについてレビューしていこうと思う。

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MOONDROP 蘭-LAN の基本データ

水月雨(MOONDROP) について

水月雨(MOONDROP)は中国(おそらく深セン)を拠点とした、2015年に設立されたオーディオブランドだ。
1万円程度のものから10万円近いものまで、多種多様なイヤホンを展開している。

年々着実に技術力を増しており、それに比例して知名度と信頼を増している堅実なメーカー。
その甲斐もあって今では有力な高級イヤホン・ヘッドフォンメーカーの一員となっている。

以降はMOONDROP Ariaの記事と同じになるので省略。

MOONDROP 蘭-LAN について

MOONDROP 蘭-LANは2023年2月に発売された1DDイヤホンである。

独自の大型ベルリウムメッキドーム複合振動板を備えており、柔軟で幅広い波数範囲をカバーしているとのこと。
筐体はMIM粉末金属処理ステンレススチールシェルなるもので構成されており、筐体そのものの頑丈さを確保しつつ高級感を演出する事を可能としている。
また本素材を採用する事で音の反響も抑えることができているそうで、エントリークラスとは思えない音質を形成しているそうな。
なんでも、この金属素材を採用したイヤホンは本機が初めてらしい。

上記説明の通り、本機はMOONDROP機の中でもエントリークラスのモデルとなる。
価格は6500円付近に設定されており、形状も相まってほぼMOONDROP SSPのアップグレード品のような印象を受ける。

この他、素材面以外にチューニングにもこだわっているようであり、よりナチュラルに且つ楽しく聴けるような音色を目指しているとのこと。
出力信号も調整しており、より歪を感じにくいようにしているという。

このように、MOONDROP 蘭-LANはこの価格帯でありながら最先端の技術が盛り込まれた意欲的な製品なのである。

MOONDROP 蘭-LAN の外観

外箱から。縦に長い。

これが蘭ちゃんですか。
今までの少女感というかフレッシュさが無いアダルトな印象。
なんだかこの後猟奇事件が起きそう。イノグレっぽい。

裏面。
いつもの通り音響特性とドライバの構成について概要が記載されている。

内箱。
特殊な加工というか、角度によって色合いが変化する用紙が採用されており、白から青までキラキラと変色する。
LANのロゴも見ての通り角度によって印象を変える。
ここまでのアンボックス体験は大変に高級感がある。

開けたとこ。とてもシンプル。
突然価格相応なレベルに落ちて少しテンションが下がる。

ユニークな形をしている。

箱下の内容物は上記の通り。
ケーブルと説明書、ポストカードと謎の合格証。

ケーブルにはLANの刻印が大きく残されている。
全体が黒と白(シルバー)で配色されておりとても美しい。
本体と組み合わせた時の統一感が高く大変好印象。
MOONDROP STELLARISの時も感じたが、ケーブルまでデザインが行き届いているのは本当に魅力的だと思う。

付属ポーチ。
合皮でペラペラ。まぁ価格相応。

中にイヤピが入っている。

真鍮のようなつや消し金属の輝きがかっこいい。
デザインも”MOONDROPらしさ”を感じるものであり、シンプルでありながら特徴的な筐体デザインと絶妙なLANのロゴ配置が良い塩梅。

まるで6千円台のイヤホンとは思えないビルドクオリティがある。
質感・触感・見た目において全て価格以上の印象だ。

体重測定。9.2gを測定。
かなりのずっしり感があるが、意外と軽い。

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MOONDROP 蘭-LAN の良いところ

この価格帯ではかなりレベルの高い出来

上述したことの繰り返しになってしまうが、まるで6千円台のイヤホンとは思えないビルドクオリティがある。
また音質面でもその通りであり、とても高い解像度と再現性を備えている。

本機の金属筐体は大変に遮音性が高く、また中高音域の伸びがあり気持ちよく響かせてくれているように思える。
少しボーカルの出力位置が遠目に配置されているように感じるが、それがまた本機金属筐体の魅力を引き出すようでもあり、程よいホール感・ハウス感が演出されることによって奥行きが生まれている。
バンドサウンドやライブ音源等との相性は大変に良い。

サ行の刺さりやハイハットの”つんざき”は無いまでも、それなりのソリッド感は感じる。
しかしながらベースはAriaよりしっかりと出ている(引き締まっている)ように感じるため、総合的にはバランス感が良い出力傾向であると認識できるだろう。

男性ボーカル女性ボーカル問わず、更にはアップテンポ・ローテンポ問わず楽しむ事ができる。
詰まるとこ苦手曲が無いオールラウンダーなイヤホンという印象を強く受ける。
ちなみに筆者は以下楽曲のような男臭いロックで本機は映えると感じている。

オプション品の品質の高さ

MOONDROP製品においては最早当たり前ではあるが、やっぱりここは評価したい。

ケーブル、イヤーピース含め、オプション品が大変に品質が良い。
なにより内容物全てのデザインが統一されておりファッショナブルに扱えるのは本当に好印象。
カッコいいし所有欲が満たされる。
MOONDROP社が「オーディオファン以外のファン」の会得を目指しているのか定かではないが、こういうアプローチはもっと他社も積極的にやってほしい所だ。

勿論デザイン面だけでなく品質も上等。
ケースだけはぶっちゃけうんちだが、他は常用できるレベル。
小さく高級感がある筐体も相まって、本製品だけで十分にオーディオを楽しむことができるだろう。

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MOONDROP 蘭-LAN の残念なところ

特になし。

強いて言えば、音質面に置いてAriaとは差別化出来ているけど竹-CHUとはあまり差別化出来ていないのでは?と思わなくもないが、こっちはリケーブルできるからその点でOKだ。

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MOONDROP 蘭-LAN の総評

安心安定のMOONDROPクオリティ。
この価格帯では他の追随を許さない高コスパを誇る優秀なイヤホン。
品質、音質面で不足が無い。

まぁ「いつものMOONDROP」なので、正直他MOONDROP製品を持っている人であれば面白みは皆無。
ド安定なMOONDROPを体現した製品であるが、技術説明では意欲的な面が多々見受けられる。
故にコレは今後の製品展開における試作品なのかもしれない。
今後MOONDROP製品がどのように進化していくのかが楽しみになる、そんな製品だ。

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