
Sennheiserより発売されている、MOMENTUM True Wireless。
締まった低音と十分な高域、それでいてボーカルも潰れず聴かせてくれる優れたバランスを持っているのだが、電池が全然持たないとか、筐体がでかいとか、デザインがうんこだったりとか、色々不満が目立ってメインになり得なかった。
そんな音質に極振りというSennheiserらしい相変わらずの男気を魅せてくれた本機種が、強くなって帰ってるらしい。
TWSの中でも最高峰の位置付けだと思っている本機種の改良版となれば、そりゃあ期待せざるを得ないというやつ。
Sennheiserとは

自分は中学生ぐらいの頃にCX300を3000円ぐらいで購入したのが最初の出会い。
イヤホンでこんなに音楽体験が変わるのか…!とオーディオ沼に浸からせた大戦犯。
以来、自分は数十年Sennheiser無しでは生きられない体に作り変えられた。
(都合6機種購入)
そんな呪いの装備を生み出すのがSennheiserという会社なんだ。
ドイツの音響機器メーカーでマイクとかヘッドフォンとか作りまくって75年。
大体の撮影現場や録音現場に行くと見かける超大手。
特にモニターヘッドホンは好評で、プロはマジでみんな使っていると言っても過言ではない。
有線ヘッドフォン、イヤホンの質がすこぶる良くて、最近ではそのノウハウを生かしてワイヤレス製品をせこせことリリースしている。
そしてそのどれらもなんか微妙という状況なのだけれども、とにかく頑張っている様子。
Sennheiserは、『Sennheiserの音』を一番に製品作りを行うポリシーがある。
Sennheiserの音が気に入った人にはどの製品もめちゃくちゃ刺さるし、気に入らない人にはとことん刺さらないという、一極集中型の製品作りを行っており、まさに職人といった感じ。
その音質重視の結果がデザインの放棄等その他性能をぶん投げることに繋がっているのは、もはや愛嬌といってもいいだろう。
MOMENTUM True Wireless 2について
スペック
本題に入って、MOMENTUM True Wireless 2のスペックを見ていこう。
対応コーデック | SBC, AAC, aptX |
防水性能 | IPX4 |
Bluetooth | 5.1 |
Bluetooth SoC | ? |
充電端子 | USB Type-C |
ノイズキャンセル | Single-Mic ANC |
Speaker type | 7mm dynamic driver |
バッテリー | 連続使用7時間 ケース使用で28時間 |
あ、あれ?aptX Low Latencyは?
見た感じ、明らかパワーアップしたのはバッテリーぐらい。
無印は4時間だったので、まぁ7時間はありがたい進化。
だけども、ケース充電が相変わらず28時間と少ないのが気になるところ。
無印の12時間に比べたらまだマシだけど、後述するNUARL N6 Proなんて11時間再生に対応してて、ケースで55時間だからな。
ていうか、公式ホームページに aptX LL の表記無いんだけど、ミス?
無印は aptX LL に対応しているので、これが本当なら劣化なのだけれど…。
アクティブノイズキャンセルがついたのはまぁ順当な進化と言えるところ。
自分はANCの良さがわからないのでノーコメント。
Bluetooth が 5.1 に上がっているのも進化ポイントと言えるが、Bluetooth 5.1は方向探知機能がついただけなので大した意味はない。
なんか専用のアプリが用意されているみたいでイコライザー等を使用できる様子。
そのアプリ内でイヤホンの位置を特定できたりするのかも?
まぁ、いらんわな。
デザイン

ケースも筐体も含め、全体的にデザイン面の大幅な変更はなし。
ケースは相変わらずのファブリックデザインを採用。
ここは素直にオシャレだと思う。

筐体は相変わらず野暮ったいデザイン。
これ、触ってみればわかるけどすっごいプラスチック感がむき出しで安っぽさが半端じゃない。
しかも筐体自体がでかいもんだから耳から飛び出る。
側面のデザインはただの黒い円柱なので、装着しているところを真正面から見ると黒い筒が両耳を貫通しているみたいな感じになって超ダサい。ペイン六道
ANCの為か、マイク穴が目立つのもよろしくない。
真横から見れば、シンプルに映りIE80みたいなクールで美しいデザインなのだけれど…。

ケースに入れたところ。なんか飛び出てる。
配色は2色展開。白は無印良品みたいだな、って思った。
デザインや性能については以下記事で紹介しているNUARL N6 Proが圧勝かな…。
音質について
まだ発表されたばっかで聞けてないけど、海外レビューなど見ると低音がより美しくなった様子。
cnet.comのレビュー記事ではTWS王者のSony WH-1000XM3を超えた点数をつけられているので期待が高まる。
ワイヤレス主義で音質重視派は期待して待て
ということで、相変わらず音質に極振りなんじゃね?という調査結果になった。
ワイヤレス主義で音質重視派は待つ価値はあると思う。
ANCに対応してバッテリー伸びた一方、デザインがよりダサくなり対応コーデックも減ったという、本当に後継機なのか?という感じではあるけども。
まぁぶっちゃけ、現状のTWSの音質は絶対有線を超えることは無いので、利便性やデザインを取って使用するように割り切ったほうがよいと自分は考える。
軽く使うときはTWS、音質重視でじっくり聞きたいときは有線で、という感じが一番賢い使い方だと思うので、正直3万以上もするTWSを買うのはオススメしない。
自分は今後も、無線はNUARL N6 Pro、有線はShanling UP4でという使い方で十分かな。