【KZ EDA レビュー】1パッケージに3つ入りの異色なイヤホン。ネタ機種と侮るなかれ。

2.5
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またKZのイヤホンレビューです。
またトンチンカンな製品を出していたので。

ということで、本ブログ6個目のKZイヤホンを入手したので紹介していく。
ちなブログに書いてないものも含めたら8個目になる。

KZ
「KZ」の記事一覧です。

今回レビューするのはKZ EDAという機種。
なんと1パッケージに3つ(計6つ)も入っているという、大分気が狂っている製品だ。
なんでこんな事になっているのかにも触れつつ、本製品のレビューをしていこう。

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KZ EDA の基本データ

KZ EDA について

KZ EDAとは、中国は深センに拠点を構えるKZ社(正式名称:Knowledge Zenith)から発売されている、異なるチューニングが施された1DDイヤホンの3機種詰め合わせセットだ。

重低音を強調した「ブラック」、バランス重視の「クリア」、高解像度で通りの良い「シアン」、といった具合に、各色毎に異なるチューニングが行われている。

筐体自体はシンプルなプラスチックシェルであり、ダイナミックドライバーを1基のみ搭載している。
筐体はそのままでフェイスプレートを交換できる NICEHCK NX7 MK3 などのイヤホンは時たま見かけるが、マジで3つもイヤホンが入っているというはとても斬新。

しかしながら、付属ケーブルは1本、変えのイヤピも1セットという具合であり、あくまで一つのイヤホンであるという体は崩さない模様。

なぜ3機種を別売りにしなかったのか、なぜパーツを各自で組み合わせることで自分好みのイヤホンを構築できるようなキットにしなかったのか、そもそんなことより3機種を一つとして販売したほうが結果的にコストが良かったのか、とか色々気になってしまうところだが、これが中華イヤホンである。

こまけえこたぁいいんだよ。

KZ EDA の外観

まずは外箱から確認。安価モデルの箱。
裏箱には一応各色の特徴の記載があった。

箱を開けたところ。本当に3セット入っとる。
なんか昆虫標本みたいな不気味さを感じるのは筆者だけか。

使う価値なしのイヤピとケーブルが付属。
いつものうんこセット。

お姿。どことなく感じる既視感。
非常に安っぽいプラスチッキーな質感、ギラギラとしたメッキ、むやみやたらなツヤ感。
女児の食玩とかにありがちなプラスチック製の宝石の波動を感じる。
これでムーンティアラアクションとかできるまである。

一番ホワイトバランス調整し易いシアンで外観撮影。
筐体の安っぽさがおわかりになるだろうか。

ステム部分の心もとなさやフィルターの貧弱さが中々強烈。
まぁ3セットで3900円ぐらいなので、1セットあたり1300円と考えると値段相応か。

シアンのKZ EDAだけ集めてぶん投げればエメラルドスプラッシュが撃てそう。

体重測定。4.5gを計測。
見た目通りの貧弱筐体と1DD構成で納得の軽さ。

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KZ EDA の良いところ

ネタ機種かと思いきや意外と聴ける

3セットで3900円ぐらいなので、1セットあたり1300円。
で、この1300円という価格帯で考えるとまぁ結構まともな音が出る。

低音はKZらしく元気にでるし、ボーカルも引っ込むこと無く確認することができる。
高音域も刺さりは無く、中音域とのバランスも比較的良い。
曇り気も無く解像度もそれなり。聴き疲れも全然しない。
あれ、意外と聴けるぞ。
少なくともKBEAR ST1よりも全然高音質。

特に「シアン」の音質の良さに驚き。
過不足域が無く全体的なバランスが大変に良い。迫力もある。
およそ1300円のクオリティではない高品質な音色だ。

繊細さや奥行きの再現については、流石に力不足感が否めないが、まぁ頑張っている方か。
少なくともスマホのおまけで付属しているようなイヤホンよりかは大分まともで音質が良い。

3機種の使い分けが楽しいかも

着脱が簡単なので気分やファッションによって色を変えることが地味に楽しい、かも。
遠目からは結構まともなデザインをしているので、パッと見の印象を変えられるのは楽しい、かも。
音質の変更はともかく、3つもバリエーションが増えるのは楽しい、かもね。

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KZ EDA の残念なところ

圧倒的食玩感

写真ではわからないかもだけど、実物の食玩感たるや並のものではない。
上記で述べたように、子供のオモチャで喜べるような品質となっている。
例えるならセボンスター。

日本中のちびっこの笑顔を約束するカバヤ食品株式会社より発売されている女児向け食玩のアレ。
プラスチック宝石がメッキな装飾に囲まれているアクセサリーのアレ。
おそらく世代問わず性別問わず見たことはあるはずの例のアレ。
まんまアレ。

遠目からは結構まともではある、が、近づいて手にとってみると、乾いた笑いがでる。
そんなレベル。
なんかもうちょっと、まともに出来なかったのか。
透明筐体にしないだけでも安っぽさは軽減できたはず。うーん残念。

筐体変更の恩恵が微妙

本機の一番のウリである、筐体を変更することで異なるチューニングが楽しめるという機構。
それがまぁ微妙。

筐体を変えたところで、その特性を感じるのは非常に軽微なものとなっている。
筆者としては一応ブラインドテストは成功したので、各色の特性は反映自体されていると判断はしている。
が、別に筐体を変える手間を加味してまでもの恩恵はなく、なんだったらこの程度の差であればソフトウェアイコライザーでどうにかできるレベル。

本機の筐体変更による音質の違いを楽しむ、という楽しみ方には期待はしないほうがよい。

付属品がゴミ

毎回書くのがおっくうではあるが、ケーブルもイヤピも大変に品質が良くない。
なので買い替えが必要。おすすめは以下を参照。

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KZ EDA の総評

本機の音質はおまけレベルのイヤホンではない。
が、本機の一番のウリはおまけレベルである。

なんと不憫な製品だろう。笑いと涙が止まらない。

中華イヤホンらしい意味の分からないオモシロ製品だった。
ネタ機種と侮ってはいけない。
しっかりとオチが用意されている、エンタメを理解した優良機種なのだ。

じゃあおすすめできるかって?できないよ。

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